日本では2015年頃から使われはじめた「フィンテック」という言葉。
最近ではニュースや書籍などで見聞きする機会は増えてきたものの、多様な使い方がされているためフィンテックとは何なのか?今ひとつ分からない…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フィンテックとは何なのか、具体的に何ができるのかをマンガを用いて分かりやすく解説しています。
これだけは押さえておきたい!というポイントに絞って解説していますので、分厚い専門書を読むのが苦手な方も是非ご覧になってみてください。
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フィンテックとは何か?押さえておきたい3つのポイント
フィンテック(FinTech)という言葉の意味
近年よく見聞きするようになった「フィンテック(FinTech)」という言葉は、一説によると40年以上も前から存在すると言われています。
「フィンテック(FinTech)」は、金融を意味する「ファイナンス(Finance)」と技術を意味する「テクノロジー(Technology)」をあわせた造語で正式な定義は存在しません。そしてその意味は時代にあわせ変化しているため、使う人によってニュアンスが微妙に異なっています。
フィンテックという言葉が今ひとつ理解しにくい原因はこれといった定義がない事ですが、最近では主にITを活用した新しい金融サービスやムーブメントを指して使われています。
ITを活用した新しい金融サービスとは?
近年では海外のITベンチャー企業を中心に、これまで銀行が提供していた金融サービスとは異なる新しくて便利なサービスが続々と登場しています。
身近なところでは、簡単で便利な決済サービスを提供している「PayPal(ペイパル)」があげられますが、PayPalでは200ヶ国100通貨に対応した個人間でのお金のやり取りが実現されています。
機能としては従来の金融サービスが提供していたものと同じでも、ITを活用する事で使い勝手の良さはどんどん向上しています。
さらに、ブロックチェーンを活用すれば金融業界に劇的な効率化をもたらすと言われているため、フィンテックに注目が集まっています。
フィンテックはブロックチェーンで加速する
これまでにも金融の世界では常に新しい技術が業務の効率化や高度化に利用されてきましたが、ブロックチェーンの登場によって金融サービスの劇的な発展が期待されています。
ブロックチェーンを用いれば、これまで金融業界が築き上げてきた複雑な仕組みをシンプルな仕組みに置き換える事が可能なので、大幅なコスト削減が見込めるからです。
米コンサルティングファームのオリバーワイマン氏は、「ブロックチェーンのアイデアに基づく分散型台帳管理を銀行業務に適応した場合、2022年までに銀行業務のコストを年間150億ドルから200億ドル削減できる可能性がある」と分析したレポートを発表しています。
フィンテックが注目されている理由
フィンテックがここまで注目されている理由は、上述したように新しい金融サービスへの期待とコスト削減の可能性にあります。
利用者にとっても、より便利なサービスが安く利用できるようになるのであればそれに越した事はありません。
また、金融インフラの整った日本ではあまり注目されていませんが、世界では「金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)」の領域でのフィンテックが注目を集めています。
英語では「Financial Inclusion」。
これまで基本的な金融サービスにアクセスすることが難しかった発展途上国の人々に、低コストでこれらを利用できる状況を提供していこうとするもの。
日本では誰でも簡単に銀行口座を開設できますが、発展途上国では銀行に個人口座を持てる人はごく少数です。
世界規模で見ると、銀行口座を作ってお金を自由に出し入れしたり、銀行からお金を借りられる人は非常に限られていますが、途上国の人々にそのサービスを届けるには多額の投資が必要なため従来の金融サービスでは難しいとされてきました。
でも、低コストで素早く行き届く新しい金融サービスが誕生すれば、発展途上国でも先進国と変わらないサービスが受けられるとフィンテックへの期待が高まっています。
フィンテックで具体的に何ができるのか
アメリカでも銀行のサービスを利用できない人は一億人程度存在すると言われていて、このような人たちへ金融サービスを届ける企業も登場しています。
具体的なサービス内容としては、雇用元と企業が連携してスマートフォン上に従業員の給与口座を開設したり、企業とATMが提携してATMでお金の出し入れができるなど、銀行サービスが利用できなくてもスムーズなお金のやり取りを可能にするものです。
これまでの金融サービスでは頻繁な金融取引は手数料がかかるという問題点がありましたが、フィンテックによって低コスト化が実現されれば経済的に余裕のない世帯にとっても大きなメリットがあります。
年金や子ども手当なども数ヶ月に一度ではなく毎週受け取りが可能になれば、金額は同じでもより安定した生活を送る事ができ生活水準の向上につながります。
まとめ
正式な定義が存在しないため様々な使い方をされてきたフィンテックという言葉ですが、最近では主に新しい技術を用いた金融サービスやその動きを指して使われています。
フィンテックがこれほど注目を集めているのは、世界規模で見ると金融包摂、日本国内ではより便利で安い新サービスへの期待が高まっているからです。
すでに登場している新サービスの中には無料で提供されているものもあるため、フィンテックは既存の金融機関にとって収益源の危機をもたらすものとも言えますが、利用者にとってはメリットが多いので世界中で今後の発展が望まれています。
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