TRON(TRX)は、アルトコインの中でも珍しいエンタメ業界向けの仮想通貨です。
クリエイターを応援し、デジタル業界を発展させていく仮想通貨として注目を浴びています。また昨年行われたICOでは1回目、2回目ともに一瞬で完売という人気のある通貨でもあります。今回は、TRON(TRX)はどういった通貨なのか?特徴と今後について解説していきます。
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目次
TRON(トロン:TRX)の概要
通貨名 | TRON(TRX) |
通貨略号 | TRX |
公開日 | 2017年8月 |
時価総額 | 上のランクを参照 |
発行上限枚数 | 100,000,000,000 TRX |
取扱国内取引所 | 無し |
取扱海外取引所 | Binance、HitBTC、Liquiなど |
公式サイト | https://tron.network/enindex.html |
ホワイトペーパー | – |
TRON(TRX)の基本情報
TRON(TRX)は中国発の仮想通貨です。
2017年8月にBinanceで二度のICOを行い、2017年12月24日に中国の大手仮想通貨取引所OKExに上場しました。
開発は、シンガポールの非営利団体「TRON財団」が行っており、「TRON財団」は、公正でオープンなネットワークの運用を目的としています。「TRON財団」は、シンガポールの企業規制当局からACRAの承認を得て設立されている、信頼のおける財団です。
開発チームの中でトップに立っているのが、Justin Sun(ジャスティン・サン)氏です。
Justin Sun(ジャスティン・サン)氏
We will have a live streaming on January 6th 10am GMT+8 Beijing time. Update you with the latest partnership and tech development. Please don't miss the show! pic.twitter.com/BYwo8BXFWW
— Justin Sun (@justinsuntron) January 4, 2018
ジャスティン氏は、有名な仮想通貨リップルの開発にも携わっていました。
ジャスティン氏は、ツイッターでTRONの情報を発信し、今やフォロワーが35万人を超えています。ジャスティン氏はTRONの開発や提携の情報を、”Weekly Update”として、その週の報告を発表しています。
また、ジャスティン氏は、中国のPeiwoという音楽ストリーミングサービスのCEOにも就任しています。
Peiwoは、中国版のSHOWROOMのようなもので、利用者は1千万人を超えています。
ICOがすぐに完売
TRONの前評判は高く、2017年8月に行われた2回のICOでは、1回目が30秒、2回目もわずか10秒という速さで完売しました。
TRONがいかに期待度の高い仮想通貨であることがわかります。
TRONの特徴
発行上限枚数が一億枚
TRONの発行上限枚数は、一億枚です。
ビットコインの発行上限枚数2100万枚と比較すると、5倍近くになり、かなり多い発行上限枚数だということがわかります。
クリエーターを支援
TRONはクリエーターを支援する仮想通貨です。
TRON上のプラットフォームでは、クリエーターが作成したデジタルコンテンツをブロックチェーン上に記録することで不正が無くなり著作者の権利を保障します。クリエーターがブロックチェーン上に記録したデータは、消費者がTRONを支払って自由に購読や視聴ができます。
また、TRONは分散型ストレージです。
分散型ストレージにすることで、さまざまな種類のコンテンツのアップロードが可能になり、ストレージの管理のリスクを軽減することができます。
大手企業との提携
TRONは大手企業との提携を進めています。
2017年12月には、上場と同時に台湾の自転車シェアリングのoBikeとの提携を発表しました。
oBikeは、アジアを中心に、オーストラリアやヨーロッパなど世界各地およそ20ヵ国で利用されている自転車シェアリングサービスで、すでに1,000万人が利用しています。
2018年に入ると、数々の大手企業との提携を発表しています。
- Baofeng
中国版Netflixと呼ばれている動画ストリーミングサービス - Game.com
中国発のブロックチェーンのゲームコンテンツが中心のオンラインゲームプラットフォーム - BitGuild
ユーザー数が2億人のゲームのブロックチェーンプラットフォーム - Trip.io
トラベルブロックチェーンのプロジェクト - GSC.social
数億人のユーザーがいるソーシャル・ネットワーキング・チェーン
また、開発者のジャスティン・サン氏がCEOをつとめるPeiwoとの統合もしました。
Peiwoでは、日本のSHOWROOMのようにTRONが投げ銭として使われることが予測されているため、多くの人がTRONを所有するようになります。
世界で1000万人以上の登録者がいる音楽サービスPeiwoアプリとTRONとの統合が完了しました。
TRXを使って、配信者へのギフトを買って送ることができるみたいです。これでプロダクトがないって批判は完全に的外れです。https://t.co/KmVEypr6kl https://t.co/l7UrSUy032
— 玲奈@丸の内OL仮想通貨ブログ (@reinabb3) February 10, 2018
大手企業との提携を進めることで、TRONは信頼性を高めることに成功しています。
ジョン・マカフィー氏が言及
Tron is a long term Hodl. Those who are flipping it are losing out.
— John McAfee (@officialmcafee) December 26, 2017
2017年12月には、大手セキュリティソフトの製作・販売会社「McAfee(マカフィー)社」の創始者であるジョン・マカフィー(John・McAfee)氏がTwitterでTRONについて発言しました。世界の有名な人がTRONについて発言することで、TRONが多くの人に知られていくようになっています。
また、大手マイニンググループBitmainを運営するジハン・ウー氏も支持を表明し、TRONを所有しているとのこと。
TRONは詐欺コインという噂もある?
数々のICO詐欺が起きている中で、一時TRONも「詐欺コインではないか?」と言われていた時期がありました。その理由を説明していきます。
ホワイトペーパー盗作疑惑
Wow! Absurd! TRON's "paper" is mostly copied from other projects, or is super basic p2p passed off as original. Zero references.
Archived that PDF in IPFS, in case they take it down: https://t.co/jv7EuSYenL pic.twitter.com/GbiL7MUrnc
— Juan Benet (@juanbenet) January 7, 2018
TRONのホワイトペーパーには盗作疑惑があります。
発端となったのは、IPFSとFilecoinの共著者であるJuan Benet氏がTwitterで指摘したことがきっかけです。
Juan Benet氏は、TRONの英語版ホワイトペーパーの中で少なくとも9ページ分が、IPFSとFilecoinのホワイトペーパーからの盗作であるとTwitterで発言しました。盗作と発言した内容は、一文字も違わないコピーではないが、表記や構成、言い回しがあまりにも似ているというものでした。
ジャスティン・サン氏は、Twitterで以下のように返信しています。
We can provide you with the latest Chinese version of the whitepaper and hope we can learn from your advice. Again, from the beginning, we don't expect numerous languages versions to keep update. After our SF office opens we will have a better English version of everything soon!
— Justin Sun (@justinsuntron) January 8, 2018
ホワイトペーパーの英語版は似ている点は認めつつも、コピーしたということは否定しています。
ホワイトペーパーの翻訳はボランティアが行っていたため、ミスが発生しただけという姿勢をつらぬいています。しかし、参考文献も無く、TRONのブロックチェーンについてもホワイトペーパーでは言及していません。ちなみに、現在ホワイトペーパーはHP上には掲載されていません。
ホワイトペーパーを削除したということに対しても、さらに詐欺ではないかという疑いの目がかけられるようになりました。
ジャスティン・サン氏がTRONを手放した?
2018年1月5日、アメリカのウェブサイトの「Raddit」に、「Justin氏自身が持っている60億TRONを、手放したのではないか?」という投稿がアップされました。
「Raddit」の投稿では、ジャスティン・サン氏のウォレットと思われる口座から、TRONをイーサリアムに変えて、その後に3億ドルの現金に換金していることが確認できた。これは、詐欺ではないか?と書かれています。
これに対し、ジャスティン・サン氏は、Twitterで反論しています。
と否定しています。
ジャスティン・サン氏は、「TRON財団が所有する342億ほどのTRXは、2020年1月1日までロックされている」とも発言しています。
これは、2010年1月までジャスティン・サン氏がTRON開発に携わり、逃げることはないという表明でもあります。
プロダクトが未完成
ジャスティン・サン氏は、最新のTRONの情報はホワイトペーパーの変わりに、Githubに発表するので、そちらを見てほしいと発言しています。
実際Githubは毎日にように更新され続けています。しかし、2017年12月29日にソースコードを発表した時には、「プロダクトが全く完成しておらず、今のところ何の機能もない!」と多くの人から批判されました。
最近の仮想通貨ではICOを行った後で開発を進めていくということが多々あります。ICOを行った時点でまだ何もプロダクトが完成していないという仮想通貨も存在しています。
しかし、TRONの開発ロードマップは長い時間を必要としています。現時点で全く何の機能もないソースコードで大丈夫なのか?という不安が高まりました。現在でも、その疑問は解決しておらず、いまだに詐欺コインだと言う人もいます。
「詐欺コイン」という噂が広まり、それが本当に詐欺なのか、それともただの誹謗中傷なのかは十分に調べた後に判断することをオススメします。最近はちょっと怪しいだけで詐欺やSCAMと言う人が多く、それを見た人の警戒心も高まりやすい傾向にあります。ですが、蓋を開けてみたら違ったということもあるので調べることが大切です。
例えばADAも当初詐欺と言われていましたが、最近は言う人はほとんどいません。それにTRXは現在時価総額9位(2018.05.23時点)と多くの期待を集めていることもわかります。
TRONの価格
TRONは、時価総額5400億円(2018.05.23時点)で、仮想通貨ランキングの中で第9位です。
プロダクトははじまったばかりで、完成まではまだまだ時間がかかりますが、人気の仮想通貨と並んでランキングされており、中国発の仮想通貨としては成功している仮想通貨の一つです。
TRONのチャート
TRONは上場当初からしばらくの間は低く低迷したまま推移してきました。
2018年に入り、大手企業との提携が続々と発表されると、仮想通貨全般が盛り上がったこともあり、大きく値をあげ10倍以上に急騰しました。その後落ち着いて、価格は下落していきましたが、好材料があれば急騰することが予測されます。
TRONが購入できる取引所
国内取引所
なし
TRONは、国内取引所での取り扱いがありません。海外の取引所を使って入手する方法しかありません。
海外取引所
・Binance(バイナンス)
2017年に誕生した中国の仮想通貨取引所です。100種類以上の仮想通貨を取り扱っています。2017年12月には世界最大の取引高になり、世界でも有数の大手仮想通貨取引所です。サイトは日本語にも対応しているので、はじめて海外の仮想通貨取引所を使うという人でも安心して取引ができます。
・Liqui(リクイ)
2016年ウクライナ首都キエフにある仮想通貨取引所です。ICOして間もない新しい仮想通貨の取り扱いを積極的にしています。新しい仮想通貨を取引したいという人におすすめの取引所です。
・HitBTC(ヒットビーティーシー)
イギリスの大手仮想通貨取引所です。取引所はイギリスで登録されていますが、HIT Solution Inc.がどこの国の会社かは不明です。HitBTCもICOして間もない仮想通貨の取り扱いを積極的にしています。手数料が、他の取引所よりも低いことが特徴で、手数料を少なくしたいという人におすすめの取引所です。
TRONの今後
TRONの今後はどうなっていくのでしょうか?詳しく説明していきます。
6つのロードマップ
TRONには、6つのロードマップがあります。
6つとは、「エクソダス」、「オデッセイ」、「グレートボヤージュ」、「アポロ」、「スタートレック」、「エタニティ」です。
- エクソダス(2017年8月~2018年12月)
分散型ストレージの土台作りを行う。ユーザーは、データやストレージ配布するための、完全に自由で信頼できるプラットフォームが使用可能になる。 - オデッセイ(2019年1月~2020年6月)
コンテンツの提供者に対して適切な報酬が付与されるようになる。それによって、TRXをTRONネットワーク上で使えるようになる。 - グレートボヤージュ(2020年7月~2021年7月)
ブロックチェーン技術を使い、サポーターの管理、コンテンツ提供者への所得の測定、TRX保有者への配当の支払い、という3つの大きな問題点を解決して、「ファンエコノミー」から「ファンファイナンス」へと転換する。 - アポロ(2021年8月~2023年3月)
分散型取引のプラットフォームを完全整備して、ユーザー独自のオリジナルトークンを発行できるようにする。 - スタートレック(2023年4月~2025年9月)
ゲーム開発者が、TRON使ってオンラインゲームのプラットフォームを構築できるようにする。 - エタニティ(2025年9月~2027年9月)
TRONを使ってゲーム開発するための、クラウドファンディングができるようにする。
2018年1月23日には、エクソダスの完成が発表されています。開始は3月31日を予定しています。
エクソダスの完成によって、0.000001TRXという低手数料での送金が可能になり、ビットコインと同じUTXOベースの取引ができるようになります。6つのロードマップは、2027年までという長い道のりですが、これを達成した時には、TRONは仮想通貨の中でも大きな存在になると予想されます。
海外での需要
引用:coingecko
2018年現在、TRONの取引所で一番取引高が高いのは、やはり中国の取引所のBinanceです。
Binanceの中でもTRONは、取引高が常に1位です。
それだけ中国国内で注目されている仮想通貨だということがわかります。
最近では、韓国の仮想通貨取引所にも上場することが発表されました。
$TRX やばいい!韓国最大の取引所上場! pic.twitter.com/elqA8HRj6k
— aaaaakiraaaaa (@oooooakiraooooo) April 5, 2018
TRX、韓国bithumbに上場でこれだけ吹くって…。相当抑え込まれてエネルギー貯まってたんだなwww
完全に乗り遅れたわ— ワワ・ワムウちゃん《TRX教団豚箱隊長》 (@WamuuTRX) April 5, 2018
韓国の仮想通貨最大の取引所bithubに上場することで、TRONの値が上がりました。韓国は仮想通貨の取引が盛んなので、今後さらにTRONの価格が高くなることが予測されます。
また、日本の取引所にもTRONが上場するのではないかという噂が飛び交っています。
開発者のジャスティン・サン氏は、日本にも来日していることが噂の要因です。日本は、ストリーミングサービスやゲームが盛んな国です。TRONが日本の取引所での取り扱いがはじまり、ストリーミングサービスやゲームで使えるようになれば、大きく値が上がります。
まとめ
TRONは、詐欺コインではないかという噂がたっていますが、開発者のジャスティン・サン氏が完全に否定しています。
最初は何もなかったプロダクトも、開発が進んでおり、エクソダスは3月開始予定とロードマップの予定よりも早くなっています。
今後、TRONが世界中の大手ストリーミングサービスやゲーム会社と提携したり、取引所が取り扱うようになれば、かなり大きな値動きをすることが予測されます。これからもTRONの動向には注目です。
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