仮想通貨の時価総額ランキングでは3位をキープし、最近、何かと話題にあがる機会の多い「リップル(Ripple)」。
リップルの基軸通貨XRPは、ビットコインのようにお金の代わりとして開発されたものではないため、その仕組みはちょっと複雑で専門家の記事を読んでみても「サッパリ意味が分からない!」なんて事も。
何を隠そう私も、リップルがどんな仮想通貨なのかを理解できるまで時間がかかりました。
そこで今回の記事では、リップルとは?XRPとは?その特徴を漫画を用いて分かりやすく解説したいと思いました。専門用語には補足説明もつけていますので、XRPを持っている人もいない人もこの記事を読めばきっとリップルへの理解が深まりスッキリするはず!
まずはリップル(XRP)の特徴を説明したマンガからご覧ください。
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目次
リップル(Ripple)の基本情報
通貨名 | XRP(Ripple社が発行) |
通貨略号 | XRP(エックスアールピー) |
公開日 | 2013年11月(配布開始日) |
時価総額 | 下のランクを参照 |
発行上限枚数 | 1000億XRP |
取扱国内取引所 | コインチェック、ビットバンク、GMOコイン |
取扱海外取引所 | Poloniex、Bittrex、HitBtc、Bitstamp、Bitso、QRYPTOS、Bitsane、Bitcoin.co.id、Binance |
公式サイト | https://ripple.com/、https://xrpcharts.ripple.com/ |
ホワイトペーパー | ー |
リップルは国際送金・決済のための分散型台帳ネットワークで、プロジェクト自体はビットコインよりも早く2004年にスタートしたと言われています。分散型台帳ネットワークと言うと何だか分かりにくいので、ひとまずは「決済システムを便利にするためのもの」と思っていただければOKです。
運営元は米国の「Ripple Inc.(リップル社)」。仮想通貨では明確な運営元が存在しないケースも多いですが、リップルには開発・運営元が存在します。
XRPについては当サイトでも複数回取り上げています。
これらの記事も合わせて読んでおくとリップル社とXRPについての知識も深まるのでオススメ!
リップルの優れた3つの特徴
1.貨幣的価値以外の側面がある
リップルはビットコインのようにお金の代わりとなる貨幣的価値とは別の目的で開発された仮想通貨(暗号通貨)です。
通貨という名前がついているのでついお金をイメージしてしまいがちですが、リップルは従来の銀行で利用されてきた決済システムや送金システムをより便利にする事を目的に開発されました。
現在、銀行が国際送金に利用しているのはインターネットが登場する以前に作られたシステムのため、時間がかかる、手数料が高い、といったデメリットがあります。
また、コルレス銀行のノストロ口座を経由しなければならないので、その過程でミスがあったり最悪の場合は送金できないというケースもあります。
国際送金の際に経由する銀行。どの国の通貨とも交換できるよう世界各国の主要銀行に口座を作って通貨を保有している。
その通貨を保有している口座をノストロ口座と言います。
この方法では、世界各国の通貨を保有しておくのに膨大なコストがかかる上に、国際送金が可能な銀行は限られているため複数の銀行を経由しなげればなりません。過程が多ければ多いほどミスが増え手数料も高くつくのは安易に想像できますよね。
世界各国のノストロ口座に保有されている通貨を「XRP」にすれば、速くて安くて確実な国際送金が可能になるからね!
PoW(Proof-of-Work)に代わる方式
リップルではビットコインの開発者と言われているサトシ・ナカモトが発案した「PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)」ではなく、「PoC (Proof of Consensus::プルーフ・オブ・コンセンサス」という新たな仕組みが採用されています。
PoWとPoCの違いは必要とする電力の差です。
ビットコインが採用しているPoWによる承認作業では多くの参加者の承認(電力)を必要としますが、リップルが採用しているPoCでは一部の採用者によって承認作業が行われるため消費電力の問題が解消されます。
これはある意味、従来の「中央集権型(権限が一元化されている状態)」と同じ仕組みですが、リップル社は今後、段階的に外部の承認者を追加する事で「非中央集権型}のシステムにしていくと公表しています。
リップルの基軸通貨XRPは消費される
リップルの基軸通貨XRPはリップルの開始時に1000億枚を発行しそれ以上は発行されないようプログラムされていて、取り引きやリップルネットワークにアクセスする際などの手数料として消費されていきます。
そのため、外部からの攻撃に強く(手数料がかかるため)、国際送金にリップルネットワークとXRPを使うことで大幅なコスト削減が見込めると期待されています。
また、XRPはIOU(企業を通じて発行される借用証明書)とは違ってXRP自体が価値を持っているため、ゲートウェイを担当する企業が倒産してもその価値が失われることはなく、マイナーなIOU同士でもXRPを介すれば交換がスムーズになるブリッジ通貨としても作用します。
現在、XRPの大半はリップル社が保有しているためリップル社によって価値のコントロールも行いやすく、「リップルを仮想通貨に分類するべきではない」という専門家の意見も多く見られます。
リップルはあくまでも金融機関間向けに開発されており、そのためには中央集権的な設計も必要かもしれない。問題は、ビットコイン等他の非中央集権的な仮想通貨と同等とされることだ。引用:コインテレグラフ|リップルは仮想通貨ではない?高まる非難の声「羊の皮をかぶった狼」
リップルのチャートと価格推移
リップル社が提供している公式チャートは下記のリンクからご覧いただけます。
RippleCharts
URL:https://xrpcharts.ripple.com/
XRP価格の推移
また、価格推移はチャートでも確認できますが、「Ripple総合まとめ」さんが2014年3月~2017年12月分のデータを分かりやすく表にしてくれていますので是非こちらもチェックしてみてください。
URL:http://gtgox.com/xrp-price/
ちなみに、仮想通貨元年と言われた2017年、コインチェックでの1リップル(XRP)の価格は0.64635円~176.32円で約272.8倍へと成長。仮に10万円でも購入していれば2728万円です。何とも夢のある話ですね!
日本円でリップルが購入できる国内取引所
日本円でリップルを購入できる国内取引所は、コインチェック・ビットバンクCC・GMOコインの3社です。
ここでは、それぞれどんな人向けの取引所なのかを記載しておきますので、リップル(XRP)の購入を検討されている方は是非参考にしてみてくださいね。
コインチェック(Coincheck)
公式サイト:https://coincheck.com/ja/
出川さんのCMでおなじみのコインチェックは初心者でも使いやすく人気の仮想通貨取引所。
コインチェックには、参加しているユーザー同士が取り引きできる「取引所」と、運営会社と取り引きできる「販売所」がありますが、リップル(XRP)の取り扱いは販売所のみです。
販売所での購入は、リップルがすぐに買えるというメリットがありますが、指定された金額(取引所の利益が上乗せされた価格)でしか買えないというデメリットもあります。
ビットバンクCC(bitbank.cc)
公式サイト:https://bitbank.cc/
ビットバンクCCでは、2018年3月31日まで通常0.25%かかる手数料が無料になるキャンペーンが開催されていますので、キャンペーン期間中ならどこよりもお得にXRPを購入できるのがメリットです。
再掲【キャンペーン延長のお知らせ】仮想通貨交換業登録記念!全ペア手数料無料キャンペーン
一部のお客様から問い合わせを頂きましたので、キャンペーン延長のお知らせを再掲致します。https://t.co/F58mR6qzK6 pic.twitter.com/ysxnP9S3zG
— ビットバンク bitbank, Inc. (@bitbank_inc) January 9, 2018
ですが、ビットバンクCCでの購入は「取引所」のみとなっていますので、希望の価格で取り引きできる相手がいなければすぐに買えない(取り引きが成立しない)というデメリットがあります。
GMOコイン
公式サイト:https://coin.z.com/jp/index.html
GMOコインでは2017年11月29日からXRPの取り扱いが開始されています。
こちらもコインチェックと同じく販売所(運営会社との取り引き)のみとなっていますので、すぐに買えるというメリットはあるものの指定された価格でしか買えないというデメリットもあります。
仮想通貨の取引所で手数料無料と記載されていても、全ての仮想通貨の売買が無料でできるわけではありません。
販売所での売買には、スプレッド(買う時と売る時の価格差)という形で実質の手数料が上乗せされています。スプレッドがいくらなのか取引所では情報が公開されていませんが、一般的には値動きが大きい時にはスプレッドの幅が広く、小さい時にはスプレッドの幅が狭くなると言われています。
リップルの将来性について
リップル社は「XRPを投機対象として宣伝しない」と公表していますが、価格上昇を見込んでXRPを購入したいという方も多いと思います。そこで気になるのが将来性。ここでは、現在の動きと今後の可能性を日本経済新聞の記事をもとに解説します。
三菱東京UFJ銀行は2017年3月31日、米リップルが開発したブロックチェーン派生技術の国際送金への応用を狙い、米英など大手金融機関6行が参加するコンソーシアム「GPSG(グローバル・ペイメント・ステアリング・グループ)」への参加を表明した。引用:日本経済新聞|送金に利用も、「業務用ブロックチェーン」で本命争い
国内では、リップルの技術を国内送金に応用する動きもある。りそな銀行や地方銀行、ネット銀行など約50行とSBIホールディングスが参加する「内外為替一元化コンソーシアム」は2017年3月、インターレジャーを使った検証用の決済基盤「RCクラウド」を構築した。引用:日本経済新聞|送金に利用も、「業務用ブロックチェーン」で本命争い
…と、大手の企業と提携し、確実に国際送金でリップルの仕組みとXRPを利用しようとしている動きがあることがわかります。専門用語が多くて何の事だかよく分からない…。という方のために補足説明しておきます。
SBIホールディングス株式会社とその子会社によってアジア地域で展開されている送金インフラ構築のためのプロジェクト。
現在、RCクラウド(リップルの技術を使った送金システム)の商用利用に向けた検証が進められています。
国や通貨の異なる台帳間で相互運用を可能にする通信手順(プロトコル)。
リップル社が発表している「インターレジャープロトコル(ILP)」は、相互性のない決済手段のネットワーク取り引きを可能にする接続システムです。
このプロトコルを使う事で世界中の異なる台帳間での送金や決済が可能になります。
つまり、リップル社が行おうとしているのは、世界中の様々な規格をひとつに繋げてお金をはじめとした価値の移動をスムーズにする事!
日本でも、三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行をはじめとした金融機関がリップルの採用を表明し、現在61の国内金融機関が「内外為替一元化コンソーシアム」に参加しているので、近い将来には日本でも送金手数料が安くなる事が期待されています。
まとめ
ビットコインとは全く違う目的で開発されたリップルは、お金の代替品ではなく決済システムを便利にするためのもの。
非中央集権型で公平性が保たれるビットコインのような仮想通貨とは全く違う設計なので、仮想通貨に分類される事を疑問視する声も多いですが、利用者としては何にせよ送金や決済がより便利になり手数料が安くなるのは嬉しい事です。
リップル社が今後行おうとしているのは、従来の金融システムを根本から変える壮大なプロジェクト。
投機対象としてのXRPだけではなく、リップルの可能性や未来に思いを馳せてワクワクしながら応援していきたいものですね。