仮想通貨の種類と特徴まとめ｜ランキングTOP30と国内取引所で買える通貨一覧

仮想通貨(暗号通貨）は大きく分けると「ビットコイン」「アルトコイン」の2種類に分類されビットコイン以外の仮想通貨の総称をアルトコインと言います。

それだけなら分かりやすいのですが、「カレンシータイプ」「アセットタイプ」「ビットコイン2.0（暗号通貨2.0/ブロックチェーン2.0）」「トークン」と仮想通貨は様々な呼び名があるため、その違いが理解できていないと混乱してしまう事も…。

この記事では、それぞれの違いが分かるよう種類や特徴について解説しています。また、時価総額ランキングTOP30と国内の取引所で買える通貨一覧も紹介しています。

仮想通貨の種類と違いについて

カレンシータイプとアセットタイプ

仮想通貨はカレンシータイプとアセットタイプに分けられます。

「カレンシータイプ」の仮想通貨には発行者が存在しませんが、「アセットタイプ」には発行者が存在し発行量がコントロールできます。アセットタイプの概念は株式と似ていて仮想通貨の将来性を投資家に買ってもらうようなイメージです。

代表的なカレンシータイプの仮想通貨にはビットコイン・イーサリアム・リップルなど、対するアセットタイプにはテザー・イオス・オーガーなどがあります。

ビットコイン2.0はどんな仮想通貨なのか

明確な定義ではありませんが、一般的に通貨として以外の機能を主目的に作られた仮想通貨が、「ビットコイン2.0（暗号通貨2.0/ブロックチェーン2.0）」と呼ばれています。

通貨の呼び名というよりは、ブロックチェーン技術を利用したプロジェクトやアプリケーションを指していると考えたほうが分かりやすいですね。

トークンはどんな仮想通貨なのか

「トークン」とは主に、既存のブロックチェーン技術を利用して作られた仮想通貨を指します。

また、仮想通貨を用いた資金調達方法「ICO（Initial Coin Offering）」が行われる際に発行される仮想通貨がトークンと呼ばれています。

ICOは株式を発行して株主に購入してもらうのと同じような仕組みの資金調達方法なので、トークンは株式のようなものと考えると分かりやすいかと思います。ただし、これはあくまでもイメージで厳密には株式の仕組みとは異なります。

主要な仮想通貨TOP30の種類と特徴

どの仮想通貨が安全とは一概には言えませんが、「時価総額（通貨の価格×流通量）」は価値を評価する指標になります。ここでは、2017年9月現在の時価総額ランキング1位～30位の仮想通貨と特徴を紹介しています。

「種類と特徴」にアセットタイプと記載されていないものはカレンシータイプです。「取扱取引所」が国内にない（日本語対応無し）の場合は購入可能な海外取引所を記載しています。

1．Bitcoin（ビットコイン）

• 通貨単位：BTC
• 時価総額：約7.35425827兆円
• 発行上限：21,000,000BTC
• 取扱取引所：
  コインチェック・ビットフライヤー・ザイフ・ビットバンクCC・ビットバンクトレード・ビットポイント・ビットトレード・コインエクスチェンジ・みんなのビットコイン・GMOコイン・レムリア・フィスコ・ファイヤーX・BTCボックス・マネー365・クラーケン
• 種類と特徴：
  ブロックチェーン技術に基づいた分散型決済ネットワーク。Satoshi Nakamotoという人物が発表した論文をもとに開発された。

2．Ethereum（イーサリアム）

• 通貨単位：ETH
• 時価総額：約3.02564098兆円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  コインチェック・ビットフライヤー・ビットバンクCC・ビットポイント・ビットトレード・コインエクスチェンジ・みんなのビットコイン・クラーケン
• 種類と特徴：
  契約を自動化するスマートコントラクト機能が備わった分散型アプリケーション構築プラットフォーム。ユーザーが自由にプログラムコードを実装できる。

3．Bitcoin Cash（ビットコインキャッシュ）

• 通貨単位：BCH
• 時価総額：8548.81627億円
• 発行上限：21,000,000BCH
• 取扱取引所：
  コインチェック・ビットフライヤー・ビットバンクCC・ザイフ・ビットポイント・ビットトレード・みんなのビットコイン・BTCボックス
• 種類と特徴：
  2017年8月1日にビットコインからハードフォーク（分岐）して誕生した仮想通貨。ビットコインのブロックサイズ1Mに対しビットコインキャッシュでは8Mに拡大された。

4．Ripple（リップル）

• 通貨単位：XRP
• 時価総額：7952.66661億円
• 発行上限：99,994,523,265XRP
• 取扱取引所：
  ビットコイン・ビットバンクCC・ビットトレード・クラーケン
• 種類と特徴：
  仮想通貨取引が可能なプラットフォーム。国際的な決済の簡略化を行う独自の送金システムを提供している。XRPはRipple内で使用される基軸通貨。

5．Litecoin（ライトコイン）

• 通貨単位：LTC
• 時価総額：3214.25965億円
• 発行上限：84,000,000LTC
• 取扱取引所：
  コインチェック・ビットフライヤー・ビットバンクCC・ビットトレード
• 種類と特徴：
  ビットコインの代替通貨として開発された仮想通貨。ブロック生成タイムがビットコインより4倍速く利便性が高い。セキュリティレベルはビットコインより劣る。

6．Dash（ダッシュ）

• 通貨単位：DASH
• 時価総額：2767.97341億円
• 発行上限：18,900,000DASH
• 取扱取引所：
  コインチェック・クラーケン
• 種類と特徴：
  匿名性の高いトランザクション形式のプラットフォーム。即時取引が可能な機能を実装していて決済スピードが速い。

7．NEM（ネム）

• 通貨単位：XEM
• 時価総額：2332.45883億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  コインチェック・ザイフ
• 種類と特徴：
  ブロックチェーン技術を改良して開発された管理主体の存在するブロックチェーンプラットフォーム。独自トークンの発行が可能。NEMのプラットフォーム内で使用されるトークンがXEM。

8．IOTA（アイオータ/アイオタ）

• 通貨単位：IOTA
• 時価総額：1816.82805億円
• 発行上限：2,779,530,283MIOTA
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bitfinex）
• 種類と特徴：
  ブロックチェーンとは異なるTangle（タングル）という技術を採用したプロトコル。安全で効率的なマイクロトランザクション（課金システム）を提供。

9．Monero（モネロ）

• 通貨単位：XMR
• 時価総額：1671.82411億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  コインチェック・クラーケン
• 種類と特徴：
  ビットコインを基にせず作られたプライバシー重視の仮想通貨。ビットコインよりも匿名性に優れたプロトコルが採用されている。

10．Ethereum Classic（イーサリアムクラシック）

• 通貨単位：ETC
• 時価総額：1255.05008億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  コインチェック・ビットフライヤー・クラーケン
• 種類と特徴：
  イーサリアムのハードフォーク（分岐）によって生まれた分散型プラットフォーム。イーサリアムと同じスマートコントラクト機能を採用している。

11．OmiseGO（オミセゴー）

• 通貨単位：OMG
• 時価総額：1192.24107億円
• 発行上限：140,245,398OMG
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Poloniex・Bittrexなど）
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。イーサリアムをベースに作られたウォレットアプリケーション。リアルタイムでの支払いサービスが可能。東南アジア向け決済プラットフォームOmiseのトークン。

12．NEO（ネオ）

• 通貨単位：NEO
• 時価総額：1161.25017億円
• 発行上限：100,000,000NEO
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bittrex・Cryptopiaなど）
• 種類と特徴：
  デジタル資産を管理する中国初のオープンソースブロックチェーン。ユーザーが自由に取引することが可能。

13．BitConnect（ビットコネクト）

• 通貨単位：BCC
• 時価総額：907.534194億円
• 発行上限：28,000,000BCC
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：BCC Exchange・Livecoin・Novaexchange・CoinExchange・Trade Satoshi）
• 種類と特徴：
  保有・貸付等の投資オプションで利益が得られるオープンソースコミュニティ。トランザクション（取引）は全てユーザー間で実行される。

14．LSK（リスク）

• 通貨単位：LSK
• 時価総額：835.096225億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  コインチェック
• 種類と特徴：
  JavaScript開発者のためのブロックチェーンアプリケーション。サイドチェーン（複数のブロックチェーン間で行われるやり取り）で動作するためプラットフォームに依存しない。

15．QTUM（クアンタム/クオンタム）

• 通貨単位：QTUM
• 時価総額：618.233645億円
• 発行上限：100,000,000QTUM
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：BBittrex・Allcoin・Binance・BTER・Liquiなど）
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。修正版ビットコインコアとイーサリアムが合体したブロックチェーンプラットホーム。承認システムにはセキュリティを上げるPOS(Proof of Stake)を採用。

16．Stratis（ストラティス）

• 通貨単位：STRAT
• 時価総額：591.098259億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Poloniex・Bittrex・Binance・HitBTC・Livecoinなど）
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。ビジネス向けのブロックチェーンアプリケーション開発プラットフォーム。他のブロックチェーンの機能と組み合わせることも可能。

17．Tether（テザー）

• 通貨単位：USDT
• 時価総額：494.942753億円
• 発行上限：444,951,082USDT
• 取扱取引所：
  クラーケン
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。複数の法定通貨と連動した価値を持つデジタル通貨。1USDTは常に1米ドルに相当するため価値が安定している。

18．Zcash（ジーキャッシュ）

• 通貨単位：ZEC
• 時価総額：472.150425億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  コインチェック・クラーケン
• 種類と特徴：
  機密性の高い取引が可能な仮想通貨。zk-SNARKと呼ばれるゼロ知識証明を採用することで完全な匿名性を実現している。

19．Waves（ウェーブス）

• 通貨単位：WAVES
• 時価総額：484.037568億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bittre・YoBi・Exmo・Waves Decentralized Exchange・Liquiなど）
• 種類と特徴：
  ブロックチェーン上の転送と取引を目的とした金融取引プラットフォーム。法定通貨を用いての取引や独自のトークンを発行が可能。

20．Ark（アーク）

• 通貨単位：ARK
• 時価総額：403.543378億円
• 発行上限：128,898,864ARK
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bittrex・Cryptopia・COSSなど）
• 種類と特徴：
  実用性が高くブロック生成タイムは8秒と高速取引が可能なプラットフォーム。消費者と開発者が必要とする使い勝手の良いサービスを提供。

21．Steem（スチーム/スティーム）

• 通貨単位：STEEM
• 時価総額：336.56018億円
• 発行上限：258,927,549STEEM
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Poloniex・Bittrex・Livecoin・HitBTC・OpenLedger DEXなど）
• 種類と特徴：
  ブロックチェーンを基にしたソーシャルメディアプラットホーム。SNSのように簡単に投稿またはキュレーションが可能で内容に応じて仮想通貨が得られる。

22．MaidSafeCoin（メイドセーフコイン）

• 通貨単位：MAID
• 時価総額：294.277398億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Poloniex・HitBTC・Bittrex・Livecoin・OpenLedger DEXなど）
• 種類と特徴：
  巨大サーバーに依存しないデータの保有や共有を目的としたインターネットプラットフォーム。MAIDはMaidSafe上で使用できる仮想通貨。

23．Bytecoin（バイトコイン）

• 通貨単位：BCN
• 時価総額：288.476852億円
• 発行上限：184,470,000,000BCN
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：HitBTC・Poloniex・Cryptopia）
• 種類と特徴：
  モネロの基にもなっている匿名性に優れた仮想通貨。全てのトランザクション(取引）は120秒ごとに実行される。

24．EOS（イオス）

• 通貨単位：EOS
• 時価総額：272.319833億円
• 発行上限：1,000,000,000EOS
• 取扱取引所：
  クラーケン
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。分散型アプリケーションのためのプラットフォーム。1秒間に何百万ものトランザクションをサポートする。EOSトークンは資金調達のため発行されたもので利用用途はない。

25．Basic Attention Token（ベーシックアテンショントークン）

• 通貨単位：BAT
• 時価総額：265.221799億円
• 発行上限：1,500,000,000BAT
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bittrex・Liqui・BTERなど）
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。イーサリアムのブロックチェーンを利用したデジタル広告の効率を向上させる仮想通貨。BATはWEBブラウザBrave上で取引できる。

26．Golem（ゴーレム）

• 通貨単位：GNT
• 時価総額：260.19289億円
• 発行上限：1,000,000,000GNT
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bittrex・Liqui・Poloniex・Cryptopia・Mercatoxなど）
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。サーバーを介さずに仮想のコンピューターを構築するプラットフォーム。未使用のコンピューターリソースの貸し借りが可能。

27．BitShares（ビットシェアーズ）

• 通貨単位：BTS
• 時価総額：258.459494億円
• 発行上限：—
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Poloniex・Bittrex・OpenLedger DEXなど）
• 種類と特徴：
  仮想通貨取引ができる金融プラットフォーム。その点ではリップルに近いがビットシェアーズは承認に第三者機関を必要としない。

28．TenX（テンエックス）

• 通貨単位：PAY
• 時価総額：254.401644億円
• 発行上限：205,218,256PAY
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：Bittrex・Liqui・Cryptopia・COSS・BTERなど）
• 種類と特徴：
  アセットタイプ。複数の暗号通貨に対応した支払いプラットフォーム。仮想通貨をリアルタイムで決済に使用できる。TenXには独自トークンのPAYが利用額の0.1%還元される仕組み。

29．Stellar Lumens（ステラ/ルーメン）

• 通貨単位：XLM
• 時価総額：246.570603億円
• 発行上限：103,274,704,386XLM
• 取扱取引所：
  クラーケン
• 種類と特徴：
  リップルを基に開発された金融プラットフォーム。発行上限は1年に1%ずつ増える仕組み。リップルは開発チームが全体の25%を保有しているのに対しステラは5％。

30．Hshare/Hcash（エイチシェア/エイチキャッシュ）

• 通貨単位：HSR
• 時価総額：242.836207億円
• 発行上限：84,000,000HSR
• 取扱取引所：
  日本語対応無し（海外取引所：ACX・Trade Satoshi・Binanceなど）
• 種類と特徴：
  Hshareは将来的にHcashと交換されるトークン。Hcashは種類の異なる主要なブロックチェーン同士の橋渡しを目的に開発が進められているプラットフォーム。

国内の取引所で買える通貨一覧

現在、国内の取引所で購入できる仮想通貨は29種類あります。時価総額ランキングTOP30に入っていないものは購入可能な取引所とあわせて紹介しておきます。

1. Bitcoin（ビットコイン）
2. Bitcoin Cash（ビットコインキャッシュ）
3. Ripple（リップル）
4. Ethereum（イーサリアム）
5. Ethereum Classic（イーサリアムクラシック）
6. LSK（リスク）
7. Factom（ファクトム）
   取扱取引所：コインチェック
8. Monero（モネロ）
9. Augur（オーガー）
10. Zcash（ジーキャッシュ）
11. NEM（ネム）
12. Litecoin（ライトコイン）
13. Dash（ダッシュ）
14. Dogecoin（ドージコイン）
15. MonaCoin（モナコイン）
16. ZAIF（ザイフ）
    取扱取引所：ザイフ
17. Counterparty（カウンターパーティー）
    取扱取引所：ザイフ
18. Bitcrystals（ビットクリスタルズ）
    取扱取引所：ザイフ
19. Storjcoin X（ストレージコインエックス）
    取扱取引所：ザイフ
20. Pepe Cash（ペペキャッシュ）
    取扱取引所：ザイフ
21. フィスココイン
    取扱取引所：ザイフ・フィスコ
22. カイカコイン
    取扱取引所：ザイフ・フィスコ
23. ネクスコイン
    取扱取引所：ザイフ・フィスコ
24. EOS（イオス）
25. Gnosis（グノーシス）
    取扱取引所：クラーケン
26. Tether（テザー）
27. Iconomi（イノコミ）
    取扱取引所：クラーケン
28. Melonport（メロンポート）
    取扱取引所：クラーケン
29. Stellar Lumens（ステラ/ルーメン）

まとめ

仮想通貨は現在2000～3000種類ほど存在しそのうち90％は価値を持たない詐欺コインだと言われています。

ICOは優れた資金調達方法ですが、今後さらに多くの企業が実施していく中で悪質な会社も増えてくるかもしれません。ICOで発行されるトークンには十分な注意を払い、何を目的として作られたトークンなのか？発行元の将来性に期待はできるのか？よく調べた上で購入するようにしてくださいね。