コインチェックのNEMハッキング事件により、仮想通貨界は激震に見舞われました。
ハッキング時のレートで580億円分のXEMが盗まれたという大事件ですが、過去にも巨額ハッキング事件が複数回発生しています。
ハッキング被害にあわないためには、資産をペーパーウォレットやハードウォレット、分散型取引所に移動するなどの自己防衛作が必要です。そこで今回は、過去の仮想通貨ハッキング被害額ランキングとともに、ハッキングから身を守る自衛策について説明したいと思います。
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過去のハッキング被害額ワーストランキング
早速、ビットコインや仮想通貨の歴史を紐解いて、ハッキング被害額のランキングをチェックしてみましょう。
被害額は現在レートに置き換えず、当時のレートで計算しています。
1位:コインチェックNEM事件 被害総額580億円
2018年1月26日に発覚した、コインチェックのXEM(ネム)ハッキング被害総額は当時のレートで580億円で、発覚時の被害総額としては過去最大です。
ハッキングが発覚すると、XEM価格は急落しましたが、XEM財団によるマーキングや、コインチェックによるJPY補償などが伝えられると急激に値を戻しました。
引用:https://www.tradingview.com/x/KSwCpqun
2位:マウントGOX事件 被害総額約370億円
2014年2月、世界のビットコイン流通量の7割を担うマウントゴックスから75万ビットコインと、日本円28億円がハッキングされたと報道されました。
当時のレートで370億円分のビットコインがハッキングされたことになります。事件の発覚により、ビットコイン価格は大暴落して、一時は1/10にまで下落しました。
引用:https://jpbitcoin.com/markets
ちなみに事件から約5年が経過していますが、未だにビットコインの行方はわかっていません。
3位:ビットフィネックス事件 被害総額約76億円
2016年8月2日香港最大の仮想通貨取引所が、ハッキングの被害に遭い12万ビットコインが盗まれました。
当時のレートで、約77億円の被害です。この発覚を受けて、ビットコイン価格は、63986円から→49662円へと大幅な下落を起こしました。
4位 マイニングプールNiceHash事件 76億円
2017年12月7日、マイニングやマイニング能力が売買されているマイニングプールサイトナイスハッシュがビットコインを盗まれました。
盗まれたビットコインは4736ビットコインで、当時のレートで76億円です。
5位The DAO事件 被害総額約52億円
The DAO事件とは、2016年6月17日に発生したイーサリアムのハッキングによる強奪事件です。
事件発覚後、イーサリアムは強制ハードフォークを行い「攻撃は行われなかった」こととされ、事なきを得ています。
ちなみに、その時にハードフォークして取り残されたイーサリアムは、現在もイーサリアムクラシックとして生き残っています。
これまでは、ハッキングによる盗難で、一時的に下落するものの毎回息を吹き返して上昇基調が続いていましたが、今回のコインチェック事件は、下落トレンドの最中に起きている上に、新たな規制が敷かれる可能性があり、予断を許さない状況です。
ハッキング被害から身を守る方法3選
ハッキングの被害は、コインチェック、zaifやbitflyerなどの中央集権型取引所を使っている以上完全に防ぐことはできません。
何故ならば、中央集権型取引所自体が何かしらの隙を突かれハッキングされた場合、預けておいた資産が根こそぎ奪われてしまう可能性が高いからです。今回のコインチェックのケースがまさにこれです。
では投資家はどのようにして身を守ればいいのでしょうか。ハッキングから仮想通貨資産を守るためにはハードウォレットやペーパーウォレット、そして、自分で暗号キーを管理する分散型取引所への資産移動が有効とされています。
以下順番に説明します。
ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットは、インターネットを遮断してオフラインにて秘密キーを保管する仕組みになっています。
注意したいのはビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨がウォレットの中に入っているわけではないということ。ハードウェアウォレット本体と、秘密キーを組み合わせることで、仮想通貨のデータにアクセスできるようになっています。
ですから、本体を紛失してしまっても仮想通貨はそのままの状態。無くなることはありません。秘密キーさえあれば復元可能です。
ただし、秘密キーを忘れてしまうと、一生ビットコインを手に入れることはできませんので、要注意です。
本体がインターネットから遮断されていますので、ハッキング被害にあう心配はありませんが、先ほどお話ししたように秘密キーの紛失による「セルフゴックス」の心配がありますので、秘密キーを厳重に管理しましょう。
ハードウェアウォレットはオフラインで管理するためにハッキングの心配はありません。しかしその一方で秘密キーの紛失リスクが伴います。メモ用紙を無くしてしまったり、火事などで無くす危険性もあるので注意が必要です。
なお、ハードウェアウォレットについてはこちらの記事が参考になります。
ちょっと前に書いたハードウェアウォレットの解説。図解してるのでピンとこない人は参考にしてください。リンク先のAmazonの業者は信用できるんだけど今在庫ないんだな。だからAmazonで買わんでいい "「Ledger Nano S」ハードウェアウォレットでRipple/XRPを安全に保有しよう" https://t.co/wHh4g0cB7p
— moyashi@仮想通貨OL (@hitoriblog) 2018年1月28日
ペーパーウォレット
ペーパーウォレットとは、ビットコインのアドレスと秘密キーを印刷して紙で保管する方法です。
再度の投稿になりますが、取引所に仮想通貨を置いたままの人はウォレットの利用を考えた方が良いです
リップルのペーパーウォレットの利用方法を解説していますので、参考にしていただけたら嬉しいです
— えりしー@仮想通貨漫画ブログ (@erishiiiii) 2018年1月28日
パソコンで作成して、自宅のプリンターから印刷することができます。
印刷後は全てのデータを完全に削除する必要があります。
先ほどのハードウェアウォレットとは異なり、ペーパーウォレット自体を紛失したり、もえたり、劣化によりコードなどが読み取れなくなった場合は、そのコインは復元不可能になります。
分散型取引所(DEX)
分散型取引所とは、通常の取引所のように管理者がいない取引所です。
管理者がいないため、個人情報の登録やID、パスワードの登録などは必要ありません。その代わり、自分で「秘密キー」を管理して、ウォレットにアクセスする必要があります。
何故、分散型取引所がハッキングからの防衛策になるかというと、分散型取引所は管理者がおらず資産は個人がそれぞれ「秘密キー」を保管して管理しているため、ハッキングしても大量のコインを得ることができないからです。ハッカーからすると、大手取引所をハッキングするほどの労力がかかるのに、得られるのはたった1人が保有しているコインだけなので、旨味がありません。
有名なのが、XCPを発行している、カウンターパーティーの取引所です。
ただし、分散型取引所もハードウェアウォレットと同様に秘密キーを紛失してしまうと、二度と自分の資産にアクセスすることができませんので、こちらも注意が必要です。
まとめ
中央集権型取引所に預けてある仮想通貨は、過去に何度もハッキングの被害に遭っています。
仮想通貨の資産が大きく増えた場合は、取引所だけでなく、分散型取引所のウォレットや、ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットなどに移動して、ハッキングから自分の資産を守りましょう。ただし、これらの方法は自己管理が徹底していなければセルフゴックスする可能性がありますので、その点は十分に注意が必要ですね。
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