仮想通貨の中でもIoT向けとして今注目を浴びているのがIOTA(アイオタ・アイオータ)です。
IOTAは、ブロックチェーンと違う独特の構造をしており、手数料がかからず、安全に取引が出来ることが特徴です。2017年の上場以来ずっと仮想通貨ランキングでも上位に位置しているIOTAの特徴と魅力を解説していきます。
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IOTA(アイオタ)の概要
通貨名 | IOTA(アイオタ・アイオータ) |
通貨略号 | MIOTA |
公開日 | 2017年6月 |
時価総額 | 上のランクを参照 |
発行上限枚数 | 不明 |
取扱国内取引所 | 無し |
取扱海外取引所 | Binance、Bitfinexなど |
公式サイト | https://iota.org/ |
ホワイトペーパー | https://iota.org/IOTA_Whitepaper.pdf |
IOTA(アイオタ)の基本情報
引用:coingecko
IOTAは、2015年11月~12月にかけてIOCで資金調達を行い、2017年6月に公開されました。
名前の由来
IOTAの名前は非中央管理型のIoT向けの仮想通貨として開発されたことから、IoTの文字をとって、IOTAと名付けられています。
日本人がそのまま読むとイオタと読みがちですが、アイオタまたはアイオータと呼びます。通貨略称は、Mが頭について「MIOTA」。取引の承認には、PoW(プルーフオブワーク)が使用されています。
設立者はDavid Sonstebo氏
IOTAの設立者は、David Sonstebo氏です。
David Sonstebo氏は、若干17歳の時にスイスで仮想通貨取引のプラットフォームの会社を設立しましたが失敗に終わります。この失敗で、彼は2013年~14年の間に50万ユーロ(約6570万円)を失いました。しかし逆境をはねのけ、15年にはドイツで仮想通貨IOTAを創業しました。
IoTデバイスに最適
IOTAは、IOTAプロトコル上で取引されるIoTに最適化された仮想通貨です。
インターネットに接続する代表のパソコンやスマートフォン、プリンター、サーバーといったものだけでなく、あらゆるIoTデバイスで利用することができます。また、IOTAでは、他の仮想通貨と違い取引に手数料が常にかかりません。
新しい技術に期待が高い
IOTAの技術によって、取引に手数料が一切かからなくなるため、ビットコインやその他の暗号通貨に比べてより少額の「マイクロペイメント」、さらに少額の「ナノペイメント」まで可能にする画期的な通貨です。
IoTデバイスと接続することによって、柔軟で即時に、細かな料金の支払いが可能になります。この新しい技術に対しての期待は高く、上場から高値が続いています。
IOTAの特徴
IoTとは?
IoTという言葉をすでに使っていますが、詳しく説明します。
IoTとは、Internet of Thingsの略で、日本語で「モノのインターネット」という意味です。
従来、インターネットに繋ぐものは、パソコンやスマートフォン、プリンター、サーバーなどが一般的でしたが、それ以外の家電製品や車などとインターネットを繋ぐという試みです。家電製品などにセンサーを埋め込むことで、インターネットと接続して遠隔地から操作することも可能になる技術です。
なぜIOTAがIoTに最適なのか
現在では有名になった仮想通貨ビットコインが成功し、ブロックチェーン技術の価値が証明されました。しかし、この技術がいかに価値のあるものでも、世界的なプラットフォームとして使われるのには欠点がありました。
その欠点の中でも特に問題なのが、IoTにとって重要な少額の取引を行う「マイクロペイメント」がとても難しいということです。
現在利用可能なビットコインなどのブロックチェーンなどのシステムでは、少ない金額の取引を行うときに、送金する額よりも取引にかかる手数料の方が高くなってしまうという問題があります。手数料を無くすために、マイニングの報酬を与えないという手段もありますが、それではマイニングする人がいなくなり、ブロックチェーンが成立しません。
このような問題を解決するため、IOTAの開発者たちはブロックチェーン技術ではない仕組みを作ろうとして、誕生したのがIOTAです。
IOTAでは、デバイス間で送金を行うときに手数料が発生しません。ビットコインや他の仮想通貨と違い、つねに手数料なしに送金を行うことができます。手数料が無料になる理由は、Tangleと呼ばれる非循環有向グラフ構造のブロックチェーンと似た働きをする技術によって処理が行われるためです。
Tangleとは?
IOTAには、Tangleと呼ばれるブロックチェーンに似たオリジナルの技術があります。
Tangleの大きな特徴は、IoTデバイスの間で行われる小さなデータの送受信が手数料無料で行えることと、独自のDAGの構造です。
Tangleはビットコインなどの仮想通貨で利用されているブロックチェーンと似た働きをする有向非巡回グラフ「DAG」の構造を応用しています。
ビットコインでは、一つの取引の承認時間に約10分以上の時間がかかってしまいます。
原因の一つにマイナーが取引を承認しなければならないため、承認に時間がかかってしまうということがあげられます。さらに、ビットコインの取引量が増えたことによって、ブロックを承認するのに詰まりが発生するというスケーラビリティ問題も発生しています。その問題が解決しないため、ビットコインはたびたび分裂をしています。
しかし、IOTAのDAGでは上の図のように分散しており、1つ前のブロックが承認される前に、その前にあるブロックを承認できる仕組みになっています。そのため、ブロックチェーンよりも高速で処理することが可能です。
IOTAのTangleは日本語で「もつれる」というという意味ですが、その名のとおりTangleは複数に向けてもつれている形状です。ブロックチェーンを直線とするならば、Tangleは網状になっています。
手数料がかからない
IOTAが持つ最大の特徴は、取引の手数料が無料ということです。
Tangleの技術を使うことによって、IOTAではマイナーによる承認が必要ではなく、取引をする人同士が承認作業を行うため、取引手数料が無料になります。また、IOTAの場合には、IoTデバイス間で取引をするため、少額の取引のたびに手数料がかかっていては、利用者が増えないという背景もあります。
Tangleは決済の高速化に加えて、取引手数料の無料化も実現したIOTA独自の技術です。
安全性が高い
IOTAのもう一つの特徴は、IoTデバイスで取得したデータを安全に送信できることです。
例えば、レンタカーにIOTAを使うとします。利用者は、IOTAで支払いを行えば手数料はかかりません。また、レンタカー業者は、IOTAの技術を使って、データを取得することができるため、ハッキングや不正アクセスを気にすることがありません。
大手企業との提携
IOTAは、大手企業との提携を進めています。
2017年12月には、富士通やボッシュ、アクセンチュアなどの大企業との提携が発表されました。IOTAの技術力は大手企業にも認められています。
IOTAのデメリット
IOTAのメリット面について説明してきましたが、デメリット面もあります。
いまだ開発途中
IOTAはいまだ開発途中であることです。開発は進んでいますが、まだ完成には時間がかかります。IOTAはロードマップを作成していますが、全てが完了するのがいつになるのかは未定です。
複雑な構造
DAGのシステムは、もつれた複雑な構造をしています。
ビットコインなどのブロックチェーンでは、1つのブロックに問題が発生した場合、原因がすぐに判明します。IOTAでは、1つ前のブロックが承認される前に、その前にあるブロックが承認されていきます。構造がもつれているために拡散していき、どのブロックを誰が承認したかが分からず、原因の履歴が判明しないのではという疑問が挙げられます。
高すぎる値動き
IOTAは、高値で推移していますが、その高値に疑問を言う人が多いです。
まだ開発途中であり、これから発展していく予定です。いまの高値はあまりにも期待値が高すぎるという声が出ています。
IOTAの価格
IOTAは、時価総額2900億で仮想通貨ランキングの中で11位です。(2018年4月現在)IOTAは上場以来、10位以内に入ることも多い人気の仮想通貨です。
IOTAのチャート
IOTAは、上場してすぐに人気になり、企業との提携を発表するたびに高値をつけています。
2017年12月は、仮想通貨全般が注目されたことと、富士通やボッシュ、アクセンチュアとの提携が発表されたため、大きく値を上げています。大手製造業者やコンサルティング・ファームなど多様な業態の企業と提携を発表したことによって、さらにIOTAが活用されると期待されました。
その後、仮想通貨全般の値が下がっているため、IOTAも値を下げていますが、今後の発表次第では、また大きく急騰する可能性が高いです。
IOTAが買える取引所
国内取引所
なし
IOTAは、国内の取引所では購入することができません。海外の取引所のみで扱われています。
海外取引所
IOTAは海外取引所でも扱いが少なく、大手ではBitfinexとBINANCEのみです。
Bitfinex(ビットフィネックス)
Bitfinexは、香港にある仮想通貨取引所です。40種類の仮想通貨を取り扱っています。IOTAが買える取引所としても有名です。
しかし、Bitfinexは2015年と2016年に2回ハッキングの被害にあっています。2016年のハッキングでは、Bitfinexの資産の1/3以上ハッキングされました。ようやく2017年4月になってから、顧客に対して返金がされています。また、Bitfinexは親会社を共にするTether社のドル保有の問題で現在米国商品先物取引委員会(CFEC)から招集を受けています。
ハッキングに合ったことで、さらにセキュリティが高まってはいますが、最新情報を必ずチェックしてから利用するようにしましょう。
BINANCE(バイナンス)
2017年1月年中国で設立された仮想通貨取引所です。
取り扱う仮想通貨は、100種類以上で、2017年12月には世界最大の取引高になりました。以前は日本語に対応していましたが、現在は日本語対応をしていません。手数料が安いのが特徴で、独自のトークンを使えばさらに手数料が半額になります。手数料を抑えて取引したいという人におすすめの取引所です。
IOTAの今後
期待が高いIOTAの今後はどうなるでしょうか。
世界での取り扱い
IOTAは、まだ取扱いする取引所が少ない仮想通貨です。
仮想通貨ランキングで上位に入っているのに、取引所が少ないです。人気の高い仮想通貨のため、他の大手の仮想通貨取引所が扱うようになれば、さらに市場は広がっていきます。
日本とIOTA
IOTAは日本でも注目されている仮想通貨です。
SlushTokyo、John Licciardello氏のセッション1
IOTA Ecosystem Development Fund
・世の中のIoT化を支えるのはブロックチェーンとTangle
・ブロックチェーンはリアルタイムでの反映にはまだ時間と手数料がかかる
・Tangleならより速くより安全に、そして手数料0で反映できる#slushtokyo18#iota pic.twitter.com/Iv0PGSBG8H— coinge|仮想通貨情報サイト (@Coinge_) March 29, 2018
IOTAも日本の市場をターゲットにしており、トークセッションなどが開催されています。
また、新しいニュースとしては、
Bitfinexが Fiat経取引にイギリスGBPと日本円を対応すると発表。
日本円で
BTC
ETH
NEO
EOS
IOTA
が買える。 https://t.co/WgNCci1jhc— henashamp (@henashamp) March 29, 2018
香港にある仮想通貨取引所のBitfinexで、複数の仮想通貨が日本円で購入できるようになります。
ビットコインやイーサリアムといった有名な仮想通貨と一緒に、IOTAも日本円で購入することができます。海外の取引所の場合、いったんビットコインに換えるという面倒な手続きが必要ですが、日本円で直接購入できることになれば、日本でもIOTAを取引する人が増えていきます。
台湾市との提携
IOTAは、企業との提携を進めていますが、提携しているのは企業だけではありません。
IOTAは、台湾市と提携をしています。「スマートシティ」を目指す台湾市は、IOTAの技術力に注目し、提携を発表しました。どのような形でIOTAの技術が台湾市で使われるかは未定ですが、政府との提携はIOTAの利用を促進します。
ロードマップ
2017年3月IOTAの開発者David Sonstebo氏がロードマップを発表しています。
IOTAのロードマップは日本語訳版もあります。
IOTAロードマップ
「IOTA Japan Fan Site 2017年9月17日」日本語版
このロードマップでは、コアクライアントの開発、アルタナティブクライアント、ネットワークの改善、自動スナップショット、IOTA拡張インターフェース(IXI)モジュール、パーマノードについて今後の予定を出しています。
すでに開発が完了しているものもありますが、テスト段階や、これから進めていくものが多く、IOTAの未来がどうなるのか楽しみになります。
まとめ
IOTAは人気が高い仮想通貨です。
まだ開発途中であり、開発が進んでいき、実際に使われるようになれば、大きく値を上げることが予測されます。日本円でも購入できるようになるため、日本の市場でも大きく広がっていくことが予想されます。
企業だけでなく、政府までもが注目しているIOTAから今後は目がはなせません。
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