ビットコイン分裂騒動にも関係する「ハードフォーク」について解説します

記憶に新しい2017年8月、分裂騒動を起こした「ビットコイン」。そんなビットコインが、新たなハードフォークの実施を11月に予定していたものの、後日中止を発表し、何かと市場を騒がせています。

そこで今回は、そもそもハードフォークとは一体何なのか、コインの分裂とどのような関係があるのかを解説します。

ハードフォークは互換性がない通貨のアップデート

ビットコインをはじめとする仮想通貨には、それぞれルールが設定されています。その従来のルールを無視してまったく新しいルールを適用すること、いわば互換性がないアップデートをすることを「ハードフォーク」といいます。

ハードフォークを行うと、仮想通貨の基盤技術となるブロックチェーンそのもののルールが変更されます。

例えば「Aコイン」という仮想通貨があったとしましょう。ハードフォーク前、Aコインのブロックチェーンは以下のように□ブロックによって成りたっています。

ハードフォーク前のブロックチェーン

ハードフォーク前のブロックチェーンは1本のチェーンのままです。しかしハードフォークされると、□Aブロックは途中で□Bブロックへと仕様が変更され、分岐するのです。

ハードフォーク後のブロックチェーン

□Aブロックと□Bブロックにはそれぞれ互換性がないため、結果的に□Aブロック仕様の旧通貨と□Bブロック仕様の新通貨、それぞれの仮想通貨が誕生することになります。ビットコインを例に挙げれば、□Aブロックで成り立っていたビットコインから、分岐した□Bブロックによってまったく新しい通貨「ビットコイン・キャッシュ」が誕生したというわけです。

後ほどご説明しますが、2016年には同じようにイーサリアムもハードフォークされ、ビットコインと同様に新たな仮想通貨「イーサリアムクラシック」が誕生しています。

互換性があるアップデート「ソフトフォーク」

ハードフォークを理解するうえで欠かせないのが「ソフトフォーク」です。

ブロックチェーンが途中で分岐し別々の通貨が生まれるハードフォークに対して、ソフトフォークの場合、ブロックチェーンは一度分岐するもののいずれどちらかに収束します。

ソフトフォーク前のブロックチェーン

ソフトフォーク後のブロックチェーン


           
上記のように、一度□Aブロックから□Bブロックが分岐していますが、最終的には□Aブロックか□Bブロックどちらかに収束するため、永続的に分裂が続くことはありません。さらに、□Aブロックと□Bブロックには互換性があり、旧ルールを残しながら新ルールも利用することができるので、別々の通貨が生まれることもないのです。

まとめるとこのようになります。

  • ハードフォーク
    ブロックチェーンが完全に分岐し互換性がなくなるため、旧来の通貨から新たな通貨が生まれる
  • ソフトフォーク
    ブロックチェーンは一時的に分岐するもののいずれ収束するうえ、互換性があるので通貨は分裂しない

ということになりますね。

ビットコインとイーサリアムがハードフォークされた理由

通貨の分裂を引き起こすハードフォークですが、ハードフォークが行われる理由はどのようなものがあるのでしょうか。過去にハードフォークし、分裂騒動を起こしたビットコインとイーサリアムを例に簡単にご説明します。

ビットコインのハードウォークはスケーラビリティ問題解決のため

ビットコインは以前より「スケーラビリティ問題」が問題視されていました。

スケーラビリティ問題

コイン利用者の増加によって処理の速度が低下してしまうこと

しかし、ハードフォークで仕様をアップデートすることで、ブロックそのもののサイズを大きくし、各ブロックに格納可能な情報の容量を増やすことが可能でした。格納できる情報量が増えれば処理も速くなるため、スケーラビリティ問題を解決できたのです。

しかし、アップデート賛成派と反対派に分かれて収束しなかったため、ビットコインは結果的に分裂することとなりました。

これがビットコインとビットコインキャッシュの関係です。

ビットン
ビットコインはこの他にゴールド、segwit2x、ダイヤモンド…など様々なハードフォークが行われています(segwit2xは中止、ダイヤモンドは2017年11月25日に分裂予定との話です)。何かあればハードフォーク…という動きが市場を混乱させていますし、投資家もお疲れ気味ですm(_ _)m

イーサリアムのハードフォークはハッキングを無効化するため

上記で少し触れましたが、2016年にはイーサリアムもハードフォークを行っています。

その理由は「ハッキングを無効化するため」でした。

同年6月、イーサリアムから派生したプロジェクト「The DAO」が攻撃者によってハッキングされ、約50億円相当の資金が盗み取られました。これに対し、ハッキングをなかったことにしようと、イーサリアムを無効化することを目的としてハードフォークが行われたのです。しかしビットコインと同じく結果的に分裂し、新たな仮想通貨「イーサリアムクラシック」が生まれることとなりました。

ハードフォークによって混乱やトラブルが生じる可能性も

このように、うまくいけばよりレベルアップした通貨が誕生したり、ハッキング等のトラブルを無効化することができます。中には、こうしたハードフォークを積極的に行い、「開発力がある」と評価されている通貨もあります。

しかし一方で、ビットコインやイーサリアムなど利用者が多く影響力の強い通貨となると、混乱を巻き起こしたり、通貨への不信感も生まれやすくなるのです。ほかにも、マイナーやノードの集中、送金トラブルの発生など、トラブルが生じる可能性も十分にあることを考慮しなければなりません。

ビットン
あまりにもハードフォークが横行すると「非中央集権の弱みが出た」という認識が広まってしまって、仮想通貨そのものの不安を広めてしまうかもしれません…。

まとめ

以上、「ハードフォーク」について解説しました。

  • ハードフォーク
    ブロックチェーンが完全に分岐し互換性がなくなるため、旧来の通貨から新たな通貨が生まれる
  • ソフトフォーク
    ブロックチェーンは一時的に分岐するもののいずれ収束するうえ、互換性があるので通貨は分裂しない

で、各通貨常にハードフォークの可能性があるということです。しかしやり過ぎると市場の不安を煽ることにもなるので、そこは不安が残ります。今回Segwit2xのハードフォークが中止され、ひとまず分岐のリスクは去ったといえるビットコイン。今後の動きにも注目したいところです。

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ABOUTこの記事をかいた人

経営者兼投資家です。テクニカルも意識していますが、ファンダメンタルズ優先で活動しています。国内外の仮想通貨ニュースはもちろん、値動きに直結するニュースをメインに集めて配信しています。得意銘柄は主にBTC,BCH,XRP,ADAなどです。ICOも情報入り次第配信します。