仮想通貨の買い煽りと売り煽りはポジトークor僻みが9割|防御策は「自分で調べる」が基本

ビットコインや各種アルトコインを売買する時、Twitterや掲示板、チャットなどの書き込みを参考にする方はかなり多いと思います。

自分が買ったコインについて「青天井相場」とか「〇〇コイン相場の再来」などとポジティブな書き込みが多いとちょっと安心しますよね。有名アカウントと同じコインを保有しているとかなり心強く感じます。けど、SNS等の書き込みを参考にして「売買」するのは実は非常に危険な行為です。

流されて売買すると、いつの間にか資産が半減なんてことも珍しくありません。

かといって、インターネットを全く見ないなんてことも不可能。大切なことはバランスです。そこで、買い煽り売り煽りとの上手な付き合い方と、「嵌め込まれない」ための自己防衛策を今回の記事で解説したいと思います。

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買い煽り・売り煽りとは?どんなことを言うの?

買い煽り売り煽りとは、SNSなどで特定のコインなどを「褒め称えるorけなす」など、価格を操作をする意図を持って発言することです。

例えばこんな感じです。

買い煽りの例

「このチャートはビットコインの初動に似てる」
「発行枚数が〇〇億枚だから絶対に上がる」
「100倍は通過点」
「まだ初動」
「月へ行こう」
「来月末まではホールド」

売り煽りの例

「このコインは詐欺だ」
「チューリップバブルの再来」
「このコインが○○コインよりも時価総額高いとかありえないよね」
「scamだ」
「今○○を売ってます」

など。見たことのある言葉達が並んでいますね。

買い煽り・売り煽り3つのパターン

これらの「煽り」にも実はランクがあります。

  1. 真実煽り
  2. グレーゾーン煽り
  3. 虚偽煽り

煽りの中で一番まともなのが、「真実煽り」です。

公式に発表された見解やニュースなどの「事実」に基づいて買い煽りをしたり売り煽りをします。事実に基いているので煽りというよりも真っ当な意見とした方がいいかもしれません。

次はグレーゾーン煽り。公式発表などの事実と自分の「願望」を織り交ぜながら話します。「次は○○銀行で採用されるんじゃない?」「今度あそこの取引所に●●コインが上場するかもね」などと、最もらしいことを書いて将来性を高めようとするのです。

またはニュースを元に価値をさらに落とそうとします。

その情報が真実なのか、ウソなのか、受け手にはわからないのが厄介なところ。仕手絡みの可能性もあるし、本当に内部の人と付き合いがあるかもしれません。逆を狙ってウソをついている可能性も…。ただただ厄介な情報なので、あくまで参考程度とするのがオススメ。

一番ダメなのは虚偽煽りです。嘘を書いて価格を操作しようとします。

なんの根拠もないのに「○○ショップでこの●●コインの決済が採用される」と言うデマを流します。この中でも③虚偽煽りは非常に悪質で、株取引であれば「風説の流布」として逮捕されるところですが、仮想通貨には取り締まる法律がないため野放し状態となっています。

「煽り屋」たちの正体

SNSでは、書い煽りや売り煽りをする人たちのことを「煽り屋」と呼ぶことがあります。

ではこの煽り屋たちってどんな人なのでしょうか?なんのためにそんなことをしているのでしょうか?

買い煽りの正体はほぼ100%ホルダー

買い煽りをしている人は、ほぼ確実にそのコインをすでに保有しています。

有名アカウントが書いている場合はほとんどが大量保有。価格が上がれば含み益は増えますし、ホルダーが増えれば自分が楽に利確できます。

アルトコインの場合「買い板」が薄く、大量保有ホルダーは利確に苦労することが多いので、SNSなどにポジティブ情報を書き込んで、ホルダーを増やして価格を上昇させた上で、新規ホルダーに自分の利確玉をぶつけるのです。

売り煽りの正体は「安く買いたい人」or「嫉妬に狂っている人」

売り煽りには大きく分けて2パターンあります。

まずは、そのコインを安く買いたいと思っている人です。

安く仕込むために、売り煽りを投稿して価格を下げようとします。彼らは今後「ホルダー」になれば買い煽りに転身するので、「将来の味方」と言えます。

しかし、タチが悪いのが「嫉妬に狂っている人」です。

「過去にそのコインで多額の損切りをしたのに上昇しているから悔しくて仕方がない人」や「別のコインで損をしていて上昇しているコインが羨ましい人」などは、自分がそのコインを保有するまで、もしくはそのコインが暴落するまで粘着質に「売り煽り」を展開します。

真実煽りだけでなく虚偽煽りを織り交ぜながら、とことん売り煽ります。

煽り屋に嵌め込まれないための対策

買い煽りと売り煽りがそれぞれの利害に基づいて行動しているのであれば「買い煽りが大量に出てきたら利確」「売り煽りが大量に出てきたら購入」のように独自ルールを作って取引するのもあり。

しかし、先ほどお話しした通り、売り煽りの中には「嫉妬に狂った人」もいるので、鵜呑みにして「煽り逆張りトレード」をすると痛い目に遭うこともあります。

SNSや掲示板などの書き込みはほとんどが「買い煽り」や「売り煽り」です。

買い煽りや売り煽りの中には、非常に情報が早い人もいて全てをシャットアウトするのも勿体無いもの。肝心なのはバランスです。そこで大事にしたいのが次の点です。

SNSではアカウントで判断する

Twitterやヤフーの掲示板などの投稿を見る場合、まずは内容よりも「アカウント」を確認してください。

フォロワーの数はお金で買えるため参考にはなりません。過去の発言数と内容をチェックするのです。

投稿数が一桁の新規アカウントであれば、煽るために作った新規アカウントの可能性があるので、スルーしましょう。投稿数が100を超えていて、自分の言葉で真実を述べているのであれば少し参考になります。

ただ、過去に同一コインを売り煽りをしたり、買い煽りをしたりと支離滅裂な発言をしているアカウントは参考にしないでください。もし、有名アカウントの買い煽りに乗るのであれば、初期に乗ってください。初動以降は彼らも「いつ利確しようか」と手ぐすねを引いて待っているためです。

匿名性が高い掲示板の買い煽り売り煽りは参考にしない

ID表示があるものの、匿名性が高い掲示板の買い煽りや売り煽りは参考にするだけ無駄です。CCCなどは特にそうです。

もちろん正しい情報も有益な情報も書き込まれますが、書き込み履歴を追跡できないことを逆手にとって「手のひら返し」が日常茶飯事です。同一人物が売り煽りをした翌日に買い煽りに転身して、売り抜けたら売り煽りに戻ることが当たり前に行われています。

事実を自分で確認する癖をつける

インターネットの個人が発言している情報を鵜呑みにせずに自分で調べる癖をつけてください。

きちんとしたニュースサイトや報道機関のサイトで、事実を確認しましょう。仮想通貨は上昇しだすと早いですが、本物の材料があれば数分買いが遅れても十分に利益は出せます。

まとめ

仮想通貨の買い煽り売り煽りは、SNSや掲示板をチェックする以上必ず目にしますし、どうしても心を動かされてしまいます。

そんな時は「この人は高く売りたい(安く買いたいor嫉妬に狂った)人なんだ」と思って自分を制御することが大切。その上で自分の目と頭で事実を確認して売買することが重要ですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

税理士事務所で働く24歳OL。2016年8月に、わけも分からず仮想通貨を買って握りしめていたことが全てのはじまり。以前は「男にたかる港ガール」だったが、仮想通貨がキッカケで「自力で稼ぐこと」に目覚めて、今はICOや草コインを買いあさり、トレードまで自分で行うまでに。「クリプトカレンシー女子」として情報発信も広く行っている。