日本だけでなく世界の仮想通貨業界を震撼させたコインチェックのNEM強奪事件では犯人のその後の動きが注目されていましたが、事件から約2週間後の2月10日に犯人がNEMをある場所で換金していることが明るみになりました。
その場所は、私たちが簡単にアクセスすることができないダークウェブの世界です。
今回は、ダークウェブとは何か?またダークウェブ上で取引されたNEMのレートや、犯人の思惑などを記事にまとめました。
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ダークウェブとは?
ダークウェブとは、米海軍が開発した「Tor(トーア)」という秘匿性の高い特殊なソフトウェアが無いと閲覧できないインターネットの一部のエリアのことを指しています。
実は私たちが現在見ている(Googleやyahoo!などの検索エンジンで到達出来る)インターネットの世界はインターネットのうちの1%以下であり、残りの90%以上はディープウェブやダークウェブといった表に出ることのない領域とされています。
こちらがそのイメージです。
GoogleやYahoo!で到達出来るWebページはサーフェイスウェブ。SNSなどログインが必要なページを含むその他をディープウェブ。そのディープウェブの中にある専用ソフトが無いと見れないページがダークウェブと言われています。
ダークウェブとは、未知の領域の中でもさらに簡単にはアクセス出来ない難しい部分です。
匿名化ツールを利用してアクセスするため、警察などの公権力を駆使しても身元がバレる心配が少ないとされています。そのためダークウェブではイスラム国による兵士の募集や、武器や身分証明書の売買、禁止薬物の売買、殺人依頼や国籍の取得などありとあらゆる違法行為が行われているとのこと。
ダークウェブ全てが違法というわけではないです。ダークウェブの約57%がそのような犯罪・違法関連なのだそうです。
覚醒剤や麻薬の売買の仲介サイトなども存在し「売人を評価」するシステムがあるサイトもあるとのこと。とにかく犯罪の温床となっているようです。
もちろんマネーロンダリングも日常茶飯事。仮想通貨を使った違法取引が常習化しています。コインチェック事件の犯人は、ダークウェブ上にNEMの取引所を開設して、そこで盗んだNEMを堂々と販売しているとされています。
ダークウェブではNEMは15%割引で販売されている
今回の事件で盗まれたNEMがダークウェブで取引されたとのことで、データを見ると市場価格の15%オフで販売している模様。
5億 $XEM 窃盗犯(若しくは資金洗浄協力者)が仕掛けたと思しきダークウェブのXEM販売所、好調の模様。怪しいアドレスからの出金が大体10万XEM。その出金が売れた分だと仮定すると、時価600万円相当を15%引きで販売成功した事になる。最悪。 pic.twitter.com/C53B9d9ogM
— 単眼愛(モノアイ) (@mono_i_love) 2018年2月7日
犯人がダークウェブ上に開設したと思われる取引所でビットコインを送金すると、市場価格よりも15%安いレートのNEMが送られてくるようです。
つまり、犯人はNEMを安いながらもビットコインに交換できる状態にあり、お金を手にし放題。購入者側は市場価格よりも安くNEMを入手できるので、仕入れてすぐに正規の市場で販売すればその差分が確実な利益になります。
犯人はビットコインを匿名通貨に交換できる
気になるのはビットコインを手に入れた犯人のその後の行動です。
もし仮に犯人たちが入手したビットコインを速やかにダッシュやモネロなどのプライバシーが守られていて売買履歴が追跡できない匿名通貨に交換してしまった場合、もう足取りはつかめなくなってしまいます。
迅速な捜査が求められますが、ブロックチェーンの仕組み上、送金を停止することはできませんし、売買を禁止することもできません。犯人がNEMをBTC経由でもどんな形でも匿名通貨に交換した時点でほぼお手上げ状態となります。
DASHなどの匿名通貨についてはこちらが参考になります。
ダークウェブでNEMを買ったらどうなるのか
先ほどお話したようにダークウェブ上では、NEMを市場価格の15%オフで購入できます。
購入してすぐに換金すれば一瞬で15%の利益を得ることができます。
しかしそれをやろうとしたのか、15%引きNEMに手を出した日本人は2月11日警察に事情聴取を受けている模様です。犯罪に加担する行為でもあるので間違ってもダークウェブを見に行ったりしないよう、また手を出したりしないように注意が必要です。
たった15%の利益を得るために、自身のパソコンのみならず、身分まで危険にさらすのは考えものです。
まとめ
コインチェック事件の犯人は盗んだNEMの一部を、ダークウェブ上の取引所で販売しようとしています。既に5億円は換金された見込みとのこと。市場価格よりも15%安くNEMを購入できるとあって、買い手はある様子です。
モネロなどの匿名性が高い通貨に交換すれば、ほぼ追跡は不可能です。犯人は、そうすることでNEM財団によって「盗難」の印がついたウォレットからNEMを手放し、綺麗な仮想通貨を手に入れることができます。
この方法で、一番リスクが高いのは「盗まれたNEMをダークウェブで購入した人」です。実際に警視庁から任意の事情聴取を受けている日本人もいます。ですから利益のためといってダークウェブにアクセスして、犯人からNEMを購入するのは危険な行為ですので間違っても安易な行動を取らないようにしましょう。
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