先日、スイスで1年以上に渡って偽物の仮想通貨「Eコイン」を販売し投資家から資金を集めていたとして、関与していた事業者3社が廃業になったというニュースがありました。
スイスの金融当局は19日、にせ物のデジタル通貨「Eコイン」で投資家から資金を集めていた疑いで、ニセ通貨を投資商品として販売していた事業者3社を廃業措置にしたと発表した。
しかしこれは氷山の一角に過ぎず、現在世界に存在する2,000種類以上の仮想通貨のうち、98〜99%は詐欺を目的とした偽物の仮想通貨であると言われているのが現状です。
世界中で仮想通貨の種類は2000種類以上あるとも、3000種類以上あるとも言われています。しかしそのほとんどは詐欺案件だと言われています。
日本でも怪しい仮想通貨が出ていますので、本当に気をつけたいところですね。
そこで今回は、悪徳業者を見分けるために知っておきたい、偽仮想通貨の3つの特徴を徹底的に解説します。以下順番に説明していきましょう。
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1.セミナー開催や紹介制度を利用して購入が促されている
偽仮想通貨の特徴として挙げられる多くのパターンは、公の場では通貨の存在を広めようとせず、ひっそりとセミナーを開催して参加者に購入させたり、人から人への紹介制度で購入させようとするものです。
通常の仮想通貨なら制作側は積極的なプロモーション活動を行って、まずは世の中へ通貨を広めようとします。なぜなら、仮想通貨は世の中に広まって人々から認識される=買い求める人が増えることで「資金」として認められ、その価格が向上するからです。
しかし、偽仮想通貨の制作側は公の場でのプロモーション活動を行わず、上述したような方法で通貨を購入させようとします。
これは、MLM(マルチレーベルマーケティング)、いわゆる「マルチ商法」と呼ばれる手法で、詐欺に用いられることもあります。「早く始めればダウンが増えて、一定レベルを越えると一生不労所得生活」なんて聞いたことあるかもしれませんが(笑 こういうのは詐欺そのものですね。
特に「新たな仮想通貨」などといって投資セミナーや人づて、または業者から、見知らぬ通貨の購入を持ちかけられた場合は要注意です。
参考までに、下記サイトは仮想通貨の時価総額をランキング形式で掲載している「Coin Market Cap(コインマーケットキャップ)」というサイトです。
Cryptocurrency Market Capitalizations
URL:https://coinmarketcap.com/
一般市場に公開され、すでに世の中に流通している通貨であればこのサイトに載っており、上位にランクインしていればいるほど「世界中から必要とされ普及している通貨である」といえます。特に1位〜20位程度にランクインしているものは、偽通貨であるリスクは限りなく0に近いと言えるでしょう。
上位10のコインはCoincheckなどでも取引されている超有名どころですね。
しかし掲載されていない、またはランキング下位の通貨は、一般市場では取引がされていないか普及していないということなので、偽通貨である可能性が高くなっていきます。聞き覚えのない通貨の購入を促されたら、「Cryptocurrency Market Capitalizations」に掲載されているかを一度確認してみましょう。
新しい仮想通貨が出ると「このコインはこれから上がる!」と決まって言われます。しかし本当に上がるのは一部。購入はよくよく調べてからがオススメです。特に代表や幹部の人間性、マーケティング力、過去の実績は調べた方が良いと思います。
2.プレセール開始時と終了時における通貨の販売価格差が大きい
通常、仮想通貨は制作されてすぐには一般市場に公開されず、非公開の状態で販売を行う「プレセール」という期間が設けられます。
多くの場合で1期・2期・3期・4期と期間が分けられ、この期間中は通貨の販売価格を制作側によって自由に設定することができるのです。しかし、プレセール開始時(第1期)と、最終時(第4期)で通貨の販売価格に大きな差がつけられている場合、高確率で偽仮想通貨であるといえます。
「プレセール開始時の販売価格」と「プレセール最終販売価格」の差が大きく異なるコインは危険性が高いと判断出来ます。プレセール最終時の差が2倍以上のモノは詐欺と判断して間違いありません。引用:詐欺コインの見分け方
例えば、現在時価総額2位である「イーサリアム」のプレセール開始時と最終時の販売価格差は1.7倍、現在多くの投資家から注目を集めている「ADAコイン」の開始時と最終時の販売価格差は1.3倍と、ごくわずかに設定されていました。
一般市場に通貨を定着させ、世の中の人々に受け入れてもらおうと思えば、このようにプレセール期間中に販売価格を大幅に変えたりしないものです。
期によって販売価格の差が大きいとどうなる?
では、販売価格の差が大きい通貨はどうなるでしょうか。
例えばプレセール第1期では15円だった通貨が、2期では150円、3期では1,500円、4期には15,000円になっていたとしたら…。
第1期に通貨を購入した人は、15円で購入した通貨が一般市場公開時には15,000円になっている訳ですから、1000倍です。当然そうなれば利益を得るため早急に売ろうとします。売りが殺到すれば同時に通貨の価値は落ちる。すると第3期や4期の時点で通貨を購入した人々も、損をする前に早く売ろうとしますから、ますます売りに歯止めがきかなくなります。
その結果、通貨の価値は下降の一途をたどり、暴落してしまうのです。
このようにプレセール期間中の販売価格に大きく差がある通貨の制作側は「プレセール中に高い価格を設定して儲けを得られれば、一般市場公開後の通貨の価値などどうでもいい」と思っている可能性が高いわけです。つまり一般市場に通貨を定着させることを考えていないケースがほとんどです。
具体的にいえば、プレセール開始時から終了時の販売価格差が2倍以上ある場合には、偽通貨の可能性が高いと予測すべきです。
3.通貨に「最低購入価格」や「価格保証」が設定されている
通貨にもよりますが、通常取引所で購入できる仮想通貨は少額で購入できるものがほとんどです。しかし、偽仮想通貨には最低購入価格があり、それも5万・10万など高額に設定されていることがあります。
また、価格保証が設定されている通貨もほぼ偽物と考えてください。例えば証券取引法では、「価格を保証して証券を購入させる行為」は法律違反として禁止されています。もっとも、正式に価格保証が認められているのは日本国債くらいなのです。
株の場合では値下がりを補填するといって株を販売すると、証券取引法違反です。金融商品は値下がりリスクもあって、そういうのを理解して買ってもらわないとダメでして、価格を保証するといった無リスクの説明は違法行為です。引用:ビットコイン研究所ブログ
仮想通貨は歴史が浅く法律が整っていないため、価格保証が法で禁止されている訳ではありません。
しかし、金融商品の販売側は、価格が下がるリスクも十分にあることをしっかりと伝えた上で商品を購入してもらわなければいけないのです。それにもかかわらず、「価格は保証するので大丈夫、儲かる」などと価格保証を謳って購入を促している通貨には注意する必要があります。
まとめ:偽通貨の特徴を理解して適切な仮想通貨の利用を!
最後にこれまでの内容をまとめてみましょう。偽通貨には、
- セミナー開催や紹介制度を利用して購入が促される=世の中に広めようとされていない
- プレセール開始時と終了時の通貨の販売価格に大きな差がある=一般市場に定着させることを考えられていない
- 「最低購入価格」や「価格保証が」設定されている
といった特徴が挙げられることがわかりました。
世界中でブームを巻き起こし、今後ますます普及・発展していくであろう仮想通貨ですが、同時に偽通貨の流通も今以上に増えていくことが予想されます。詐欺被害やトラブルに巻き込まれないよう、本物の仮想通貨と偽物の仮想通貨をしっかりと見分ける力をつけたうえで、うまく利用していきましょう。
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