コインチェックが、TVCM放映開始1カ月足らずでNEM盗難事件を引き起こしたのは記憶に新しいですが、今度はZaifが剛力彩芽さんのCMをオンエアした途端にとんでもない誤発注事件を起こしました。
2018年2月16日(金)より、女優の剛力彩芽さんが主演のテレビCM「ビットコインするならZaif 〜ハピネス篇〜」の放映を開始いたしました。
YouTube等では長編やメイキング動画の配信も近日予定しております。https://t.co/7VMio48rcc— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) February 15, 2018
2月16日、Zaifのクレジットカード払いを行ったところ0円で21億枚、2246兆円分のビットコインを発注できて、しかも資産に反映されてしまったのです。
結局、この注文は「なかったこと」として処理され、事なきを得ましたが、万が一送金されていたらと考えると背筋が凍りますね。今日はZaifの誤発注事件の詳細と影響について説明していきます。
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Zaif誤発注事件とは?何が原因
Zaifのビットコイン2246兆円が無料事件の当事者がこの「麺屋銀次さん」です。
彼が2月16日、Zaifの簡単決済でクレジットカード払いでビットコインを購入しようとしたところ、ビットコインとMonaコインの表示価格が0円になっていたというのです。
彼はIT技術者らしく、バグがどうかを確かめようと注文を入れてみたら通ってびっくり。
バグだから、資産に反映されていないと思ったら2246兆円の資産残高になってしまって驚いてZaifに連絡をしたという顛末です。
価格が0円で、しかも21億枚もの注文が通ってしまったのです。
ちなみにビットコインの発行上限は2100万枚なのでその100倍ものビットコインが注文できて、自分の資産になってしまったということ。彼は、試しに20億枚のビットコインを売り注文に出したところ、問題なく売り板に並んでしまいました。
【速報】発行上限2,100万枚のBTCの売り板に、20億枚の売り指しが入るッ!!
ZAIFちゃんマジか。
ZAIFちゃんマジなのか。 pic.twitter.com/AI6bcaVKjC— さかな玉子 (@sakana_egg) February 16, 2018
その後、約2200兆円のビットコインをZaifの売り板に並べられているところを、多くのユーザーが発見し、Twitterが騒然とします。
私も、Twitterで流れてきたスクリーンショットをみて、呆然。
「バグにしろなんにしろ、この人が成行売りしてきたらビットコインが1円になっちゃう」と身震いしました。もし、悪意を持っている方であれば、外部に送金してウォレットに分散させた上で利確を繰り返し、ビットコイン価格はとんでもない大暴落を引き起こしたことでしょう。
Zaifの公式アナウンスで詳しい原因は発表されず
その後、Zaifの公式アナウンスはありませんでしたが、2月20日にようやく事の顛末とお詫びの公式アナウンスが発表されました。
引用:Zaif
Zaifによると、「簡単売買」の価格計算システムに異常が生じて0円で売買できてしまう不具合が重なったとしています。
先ほどの麺屋銀次さんを含めた7人がこのシステム異常でビットコインを購入したとのことです。
この文書には、お詫びは書かれていたものの、バグが発生した原因や、「なぜ存在しないはずのビットコインを付与できたのか」が記載されていません。
Zaif誤発注事件の問題点と相場への影響
今回のZaif誤発注事件の問題は「存在しないビットコインを注文できて、資産残高に反映されてしまったこと」です。
ジェイコム事件と違って、かつ個人的にヤベーなと感じた部分は、事の発端の「20億BTCを0円でシステム上」買えた事。つまり、Zaifが自分で持っていない量の(そもそも発行上限数的に存在しない) #ビットコイン をシステム上無限に客に売れた事。ノミ行為の一歩上を行く所業に感じる… pic.twitter.com/qZavoEX85I
— 単眼愛(モノアイ) (@mono_i_love) February 20, 2018
0円で発注できてしまったこと自体も大変なことですが、ビットコインの発行上限枚数2100万枚をはるかに超えるビットコインを購入できるとは一体どういうことでしょうか。
私たちがいつもZaifで買っているビットコインはなんなの?と空恐ろしくなります。
ビットコインやモナコインなどの仮想通貨を取り扱う「ザイフ」(Zaif)で重大エラーが発生。一時的にビットコインを0円で販売、10億ビットコインが購入される。日本円にして約2200兆円分のビットコインが0円で販売されたことになる。
— mirai_territory (@mirai_territory) February 18, 2018
今回のZaif事件のような事件が他の取引所で再発し、悪意あるユーザーがバグビットコインを売却や送金した場合は、すべての仮想通貨が暴落することは目に見えています。
ちなみに、今回の事件前後のビットコインチャートがこちらです。
Twitter等で謎の売り板のスクリーンショットが出回って、若干下げたものの、すぐにリバウンドして、上昇を続けました。
しかし、その後128万円にタッチする手前で急落してしまいます。
今回の急落の原因をZaif事件の余波だと見る意見もあり、今後の流れを注意深く見守る必要があります。
まとめ
今回のZaif事件は、コインチェック事件同様に、仮想通貨は取引所の対応によって自分の危険に晒される可能性に常に直面しているということが再度認識されました。
ハッキングによる盗難だけでなく、バグによる暴落などのリスクを考えるとまだまだ一般ユーザーが仮想通貨を安心して購入できる段階ではありません。
誰しも安心して仮想通貨を購入して、資産として保有できるような「しっかりとした」取引所のオープンが待ち遠しいですね。SBIVCに対する期待は日に日に高まっています。
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