世界初の政府発行仮想通貨!ドバイの「emCash」の魅力と世界への影響を解説

アラブ首長国連邦(UAE)に属する7つの首長国のひとつであるドバイで先頃、政府が管理する仮想通貨「emCash」の発行が発表されました。

エストニアやスイスなど、早くから仮想通貨への関心をうかがわせていた国々に先んじての発行であり、政府が発行する仮想通貨として世界初の事例となりました。

emCashは、Dubai Economy(ドバイ経済省)の子会社でありUAE市民のクレジット情報を管理するEmcreditと、イギリスのObject Tech Group Ltdが開発したもので、Emcreditが立ち上げたウォレットサービス「emPay」を通じ、UAEの市民が利用することができます。

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いずれはUAE国内のすべての決済が可能に

emCashは政府および非政府サービスの決済に使用でき、ドバイ経済副局長アリ・イブラヒム氏によれば、一般市民の日常的な買い物の決済の他に公共料金や送金も可能とのことです。基本的に決済不可能な科目の方が少ないようで、いずれはUAE国内でのすべての支払いにemCashが使われるようになるかもしれません。

ドバイの既存の決済方法は法定通貨としての「ディルハム」と、政府が管理する決済ネットワークシステムの「e-Dirham」です。これらは今後も残されるので、UAE市民は現金以外での決済の際は「emCash」と「e-Dirham」のどちらか都合の良い支払い方法を選ぶことができるようになります。

emCashによってもたらされるメリットとは

よりスマートな決済および理想的なビジネス環境の確立

アリ・イブラヒム氏は、emCashがもたらすUAE市民へのメリットについて次のように述べています。

「emCashは、契約に縛られない自由な取引を可能にすることで、ユーザーをより満足させるスマート経済への発展を促し、ドバイをより魅力的なビジネス国家にします。デジタル通貨は、高速処理や取引時間の短縮、取引の簡素化による低コストの実現など、多くのアドバンテージがあります。このような新たな金融システムは、私達の日常生活やビジネスのあり方などを大きく変える可能性があるゲームチェンジャーです。」引用:BTCN|ドバイ政府、独自のデジタル通貨「emCash」を発行 原文|Dubai Economy launches partnership to expedite emCash

日々の生活に浸透させる前提で政府が動いているわけですから、そのスピードは他の仮想通貨よりも早いと思われます。やはり国が絡むと話が違いますね。

リアルタイムの決済が可能、詐欺やインフレを防止する効果も

EmcreditのCEOであるムナ・アル・カサブ氏は、ユーザー・販売者・国家経済の3者にメリットのある仮想通貨システムの構築を目標とすると述べたうえで、このように話しています。

「Dirhamの支払いは通常の決済手続きであり仲介者と手数料が必要になりますが、emCash支払いはユーザーと販売者の間で直接決済されます。実際の需要に基づいて通貨がリアルタイムで発行されるので、詐欺やインフレを減らすことができます。」引用:APPTIMES|ドバイが独自の仮想通貨「emCash」を発行へ~CBCCとして普及するか

信頼性の高い「ブロックチェーン技術」による安全な決済取引と正確な記録保存

日本語では「分散型台帳技術」と訳されるブロックチェーン技術は、理論上データをさかのぼって取り消したり変更したりすることが不可能とされています。日本では一般の人にとってあまり聞き慣れたものではありませんが、ドバイではすでに様々なサービスやビジネスシーンで採用されているメジャーなシステムです。

EmCashにもブロックチェーン技術が導入されているため、取引履歴の正確かつ安全な保存や管理が可能です。契約書などもデジタルドキュメントとしてブロックチェーンに記録でき、売買契約もスピーディで間違いのないものになりますね。

ブロックチェーン技術はさらに、意図的な改ざん防止や、ハッキングなど外部攻撃のリスクを限りなくゼロに近づけるという、金融商品にとっての大きな懸念をスマートに解決するネットワークシステムとなっています。

emCash導入によるドバイ政府の狙いとは

ビジネスにおける中心地としての地位の確立

中近東諸国だけでなく東側諸国をも包含した金融の拠点・ビジネスの中心地となるべく革新的にフィンテックを推進するドバイでは、emCash発行によってその動きに拍車をかける狙いもあるものと思われます。

Object Tech Group Ltdの創設者であるトム・モーガン氏はこのように語っています。

We are delighted to be working with Emcredit and Dubai Economy on the emCash project. The fast-paced environment and incredible willingness to adopt innovative technology have made Dubai the perfect place for us to do business. This project is a great example of the ambition here; together we are essentially creating a whole new economic ecosystem. It will harness blockchain technology to make financial transactions cheaper, faster and more secure while demonstrating the huge advantages of embracing this technology for governments, business and customers alike.

迅速な環境と革新的技術を採用するという意欲は、ドバイをビジネスのために最適な場所にしてくれました。政府機関・企業・顧客にこのテクノロジーを取り入れるという大きなメリットを実証しながら、ブロックチェーンテクノロジーを使用して金融取引をより安価に、より迅速に、より安全に行うことを目指しています。引用:CNME|Dubai Economy signs new deal to develop emCash

ドバイ政府は仮想通貨の採用をあらゆる面で推進しており、すでに不動産や土地の取引、家賃の支払いなどにおいてもemCashの使用を許可することにしているとのこと。

適正な税金の徴収・経済の迅速な循環の促進

前述の通り、emCashはブロックチェーン技術により事実上改ざん不可能であり、正確な決済記録が残ります。

市民の正確な所得や金銭の保有状況が政府から丸見えになるので、適正な税金を徴収し、理論上脱税が不可能な経済社会を作り上げることが可能になります。

また、送金や決済がリアルタイムに行われることで国内での資金移動が迅速になり、UAE経済が非常に効率的に回転することになります。ひいては国内経済のさらなる発展・成長にも寄与することでしょう。

まとめ:世界の仮想通貨導入への架け橋に

emCashによって、市民はキャッシュレス化によるストレスのない決済環境を享受することとなり、政府にとっては市民の財政把握が正確かつ容易になることで税制面の適正な処理が可能になること、法定仮想通貨のパイオニアとして国際社会での地位を樹立できるなど、多方面でwin-winとなる構図が想定されています。

これを機に、世界各国が仮想通貨への参入を意識するようになると予想されています。日本は現時点では仮想通貨に慎重な姿勢を見せていますが、いずれは動くはず。そのいずれを早くして欲しいものですが、今後に期待するのみです。

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ABOUTこの記事をかいた人

税理士事務所で働く24歳OL。2016年8月に、わけも分からず仮想通貨を買って握りしめていたことが全てのはじまり。以前は「男にたかる港ガール」だったが、仮想通貨がキッカケで「自力で稼ぐこと」に目覚めて、今はICOや草コインを買いあさり、トレードまで自分で行うまでに。「クリプトカレンシー女子」として情報発信も広く行っている。