ビットコイン先物がCBOEに上場。空売り不安があったものの今のところ堅調に推移

2017年12月11日。ビットコインの先物取引がアメリカのCBOEでスタートしました。

前々から仮想通貨界隈の投資家の間で「機関投資家は大量の売りから入るだろうから、きっと価格が下がるはず」と予想されていたこの先物上場。蓋を開けてみたら思いの外堅調な動きを見せています。18年1月限のビットコイン先物はこの上場によって3,500ドル上昇。結果18,500ドルの値をつけた結果となっています。

スタートから５時間後にはビットコイン価格は１６８００ドルまで上昇。１８年１月限のビットコイン先物は３５００ドル上昇し、１８５０００ドルとなった。 引用元：cointelegraph｜ビットコイン先物滑り出し好調、米国時間で月曜以降の動きに注目

ツイッターでは「ナイアガラのような下落があるはず」や「資金を引き上げました」、「これからプロが入るから様相は変わるはず」といった意見が多数見られましたが、今のところそれらの予想を裏切って堅調に推移しているという状態です。

ビットコインの先物取引がCBOEで上場

URL：http://www.cboe.com/

ビットコイン先物がCBOEで扱いがスタートしましたが、さすがの上げ下げが激しいビットコイン相場ということもあって既に2度のサーキットブレーカーが発動。このサーキットブレーカーは10%以上の値動きがあると2分間、20％の値動きがあると5分間停止する仕組みとなっています。

CBOEが採用しているビットコイン価格は、アメリカ大手の取引所「デイリーオークション」の約定価格を参照しています。これは価格の操作を用意に出来ないようにするため。

CBOEのビットコインの参照の価格は、米大手取引所のGeminiのデイリーオークションの約定価格を参照している。この価格を利用することで、価格の操作が容易にできないようにする狙いがあるようだ。オークション方式の価格は透明性が高く、その時点での適正価格に近いと言われている。引用元：BTCN｜ビットコイン先物、CBOEに上場　上昇基調継続

またCBOEのビットコイン先物の証拠金は、他の先物とくらべても割高の44％。原油の2％と比べると、いかに取引所がビットコイン相場の動きを警戒しているかがわかりますね。

CBOEでビットコイン先物取引開始直後にサーバーダウン

CBOEでビットコイン先物取引が開始されたその直後にサイトへのアクセスが出来なくなりました。原因はアクセス集中によるサーバー負荷とのことで、日本時間AM9時半頃にサイトが復活。

Due to heavy traffic on our website, visitors to https://t.co/jb3O722hoo may find that it is performing slower than usual and may at times be temporarily unavailable. All trading systems are operating normally.

— Cboe (@CBOE) 2017年12月10日

取引側は正常とのことで、落ちたのはサイトだけのようです。日々大量の取引をこなしているCBOEのサイトがダウンしたことを見ても、仮想通貨市場に対する世界規模での関心の高さが伺えますね。

前々から予想されていた空前の空売りが果たして行われるのか。ナイアガラのようなチャートを見せるのか。それとも今まで通りビットコイン価格は推移していくのか。永遠の右肩上がりはありえませんから、投資家の相場から目を離せない日々はまだまだ続きそうです。