XRP・xCurrent・xRapid・xViaの役割と違いを整理してみた

リップルといえば仮想通貨としてのリップル(XRP)を真っ先に思い浮かべますが、話題によって「リップル」は全く違うものを指すことがあるので注意が必要です。

「リップル」はリップル社のプロダクトを指す時に総称で使われることが多いです。

しかしその中にはリップル社が開発した送金システム(リップルネットワーク)、仮想通貨としてのXRP(リップル)、そしてリップル社のプロダクトであるxCurrent、xRapid、xViaなどがあります。全部リップルなのですが混同されがちです…。

また、度々出てくるリップル社のニュースも、これらプロダクトの中のどれが使われるかによって重みも全く違ったものになります。逆をいえばこれらを理解しておけば、リップル社のニュースをもっと楽しく、もっとワクワクしながら見ることも出来ます。

というわけで今回の記事ではシステムとしてのリップル、通貨としてのリップル、xCurrent・xRapid・xVia…などこれらがどのような役割を持っているのかを説明したいと思います。

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リップル社は国際送金の舞台で技術革新を起こしている会社

リップル社は国際送金の舞台で技術革新を起こしている会社です。具体的にはこれまで煩雑でノロノロでミス多発地帯だった国際送金をスムーズにするためのプロダクトを開発・提供している会社というとわかりやすいはずです。

リップル社が全ての母体であり、XRP・xCurrent・xRapid・xViaを生み出した企業ということを覚えておきましょう。

そしてリップル社が開発したプロダクト「xCurrent、xRapid、xVia」は全て国際送金をスムーズにするためのプロダクトです。3種類ありますが、それぞれ役割が違います。よく目にする「XRP」はリップル社が開発した仮想通貨(トークン)で、リップルネットワークのコアとして使われる仮想通貨です。

最も重要な役割を担うのはXRPであると言っても過言ではありません。

ではまずこの3つのxCurrent・xRapid・xViaがどんな役割を果たすのかを確認してしてみましょう。

xCurrent→ドルも円もビットコインもオッケーな送金システム

xCurrentは国際送金スピードを高めるために、銀行や金融機関での導入が勧められているソフトウェアです。

xCurrentが目指しているのは、仮想通貨だけでなく全ての通貨の相互運用性を提供すること

xCurrentを使えば、ドルで送金したお金を、ユーロで受け取ることが可能になったり、インドルピーで送金したお金を円で受け取ったりすることが出来るようになります。これが実現すれば「海外の会社や個人への支払いのために外貨を用意する」必要がなくなりますよね。

自国の通貨で送金するだけで、相手先の通貨に変換されるため、xCurrentが普及するだけでも国際送金の世界は大きく変わると言われています。

さらに、xCurrentにはメッセージ機能もついています。

これは「口座名義のスペルミス」などで送金エラーになり支払いが遅延することを防ぐ目的があります。さらに、プライバシーを保護しながら最終地点まで、お金の流れを追跡することもできます。注目したい点はxCurrentは、XRPが必須ではないという点。ビットコインなどの仮想通貨、各国の通貨、あらゆる通貨の双方向での送金を可能としたシステムになっています。

xRapid→xCurrent上でXRPを介した送金システム

xRapidは、xCurrent上でXRPを介して行う送金システムです。

こちらのビケルマンさんの絵がとてもわかりやすいので掲載します。青線で結ばれているのがxCurrent。中心の赤線で結ばれているのがxRapid、その赤線上を走るのがXRPです。

xRapidはxCurrentと違って、XRPを通して、各国の通貨を取引する仕組みとなっています。

「XRPを使ったxRapidはよりスピーディーで格安に送金できます。1トランザクション3秒です」とリップルのCTOも語るほどで、これは現状、仮想通貨時価総額ランキングトップ100の中で上位の処理速度となります。

現在、xRapidをテストパイロットしている企業は続々と増えており、今年2018年実用に動く企業が多数出て来ると言われています。

xVia→決済インターフェイス

xViaはxCurrentに接続するための製品です。

上のビケルマンさんの図を見ればわかるとおり、紫の線で結ばれたものがxViaの立ち位置です。xCurrentに繋がっている銀行や送金事業者を経由して国際送金をしたい事業者(PaypalやGoogle,Amazonなど)や金融機関は今後xViaを使って送金することになります(採用されればの話ですが、ここまで来たら採用されると思っています)。

このxViaはxCurrentのように、支払い履歴を追跡できる上に、請求書を発行することもできます。

すでにブラジルのビーテック、カナダのジップリミットという2つの送金企業が、xViaを採用する計画を発表しました。

リップル社のプロダクトは徐々に浸透してきている

2018年3月初旬の今リップル採用のニュースに出ているプロダクトの多くは「xCurrent」です。しかし、2018年1月にMoneyGramとWestern Unionがxrapid(XRPを使ったプロダクト)のテストを始めるというニュースが出始め、確実にリップルネットワークが作られてきています。

もはや銀行がxCurrentを導入するのは当たり前になりつつあるため、xRapidのニュース速報が今一番の期待になってますね。

まとめ

以下おさらいです。

xCurrent・xRapid・xViaおさらい

  1. xCurrent:
    法定通貨、仮想通貨の相互送金システム。
  2. xRapid:
    xCurrentを使って、XRPを間に挟んで送金するシステム。非常に早くて安い。
  3. xVia:
    xCurrentに接続するためのインターフェイス。

3月3日には、新たに韓国のウリィ銀行がリップルを使った国際送金業務を年内にスタートすると発表しています。これからも大手金融機関のリップル採用ニュースが増えそうですね。また、採用されるプロダクトがxCurrent・xRapid・xViaの中のどれなのか?を注意深く観察しておくと、XRPを所有する楽しみが増えるのでオススメです。

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ABOUTこの記事をかいた人

税理士事務所で働く24歳OL。2016年8月に、わけも分からず仮想通貨を買って握りしめていたことが全てのはじまり。以前は「男にたかる港ガール」だったが、仮想通貨がキッカケで「自力で稼ぐこと」に目覚めて、今はICOや草コインを買いあさり、トレードまで自分で行うまでに。「クリプトカレンシー女子」として情報発信も広く行っている。