リップルの国際銀行ネットワークに、新たな仲間が加わりました。
中東国家オマーンの銀行「BankDhofar」が、リップルの技術を用いた国際決済システムを採用するとのことです。早速ニュースの内容をチェックしましょう。
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BankDhofarがリップルネットに新規参加
オマーンの投資銀行BankDhofarが参加したのが、リップル社の製品なのか、オープンソースのLedgerなのかは発表されていませんが、リップルの技術が使われることは確かです。
こちら公式ツイートです。
#BankDhofar First Bank in Oman to Join RippleNet for Instant Blockchain Payments, this step will enable BankDhofar to provide instant, frictionless and secure cross border money transfers within seconds, with end-to-end visibility over the journey of the payment. pic.twitter.com/4j6dA9bRIv
— BankDhofar (@BankDhofar) May 1, 2018
BankDhofarのチーフインフォメーションオフィサーは次のようにコメントしています。
Dr. Tariq Taha, chief information officer at BankDhofar, commented:
“With this, we can provide instant, frictionless and secure cross border money transfers within seconds, with end-to-end visibility over the journey of the payment.”
和訳:これにより、瞬時に摩擦のない、安全な国際送金を数秒で提供することができるようになります。
引用元:Coindesk|Ripple’s Enterprise Blockchain Network Adds a New Bank
BankDhofarは今年の初頭に、2017年2月に開設されたBankchainに参加して、銀行部門のブロックチェーンについて研究していました。これで、中東にもブロックチェーン技術の導入が早まりそうですね。
BankDhofarは、顧客に便利なバンキングエクスペリエンスを確保するための継続的な取り組みの中で、Rippleのグローバル企業であるRippleNetに参加するのは初めてのオマーンの銀行であることを発表しました。
☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ https://t.co/QpIGmFVcmj— ビケルマン2.0ブロックチェーン@BKF48 補欠 (@BK_Black_white) May 1, 2018
【オマーンで初のリップルネット参加銀行】
リップルネット参加が連日増えている気がします!!
BankDhofarはBankChain(インドからイスラム圏にかけての銀行コンソーシアム)にも参加していて新技術に前向きですね!
■オマーンで2番目の銀行
■資産4400億円https://t.co/IdRAIyYcEv— ツインズナオキ@リップル図解ブログ (@twins_naoki) April 30, 2018
本当に惚れ惚れするくらい着々と話が進んでいますね!
中東の仮想通貨事情
今回は、中東の国家オマーンの銀行でリップルの技術が導入されましたが、そもそもオマーンをはじめとする中東の仮想通貨事情はどうなの?ということで、中東の仮想通貨事情も合わせてご紹介したいと思います。
中東の国々はイスラム教に基づく様々な規制のもと国家を運営しています。
お金に関しては、利息の支払いを禁じるなど投機的な動きには肯定的ではありません。事実中東のほとんどの国家がビットコインを代表とする仮想通貨を容認していないのです。エジプトでは「禁忌」、イランは「どうあっても認めない」、トルコでも「不適」など規制を強めている国家ばかりです。
イランでは2018年4月に仮想通貨取引を全面禁止にしました。
そんな中で中東でも注目を集めているのがワングラム(OneGram)という仮想通貨です。
イスラム金融の世界では長年不透明だった「金への投資」が2016年末に解禁。その動きに合わせて誕生したのがワングラムです。この仮想通貨ワングラムは1ワングラムにつき1gの金を保管されているという、「金本位制」の仮想通貨。中東諸国にとってはこれは画期的なニュースでした。
OneGramは、ブロックチェーンを用いた金を裏付けとする仮想通貨だ。ローンチ時、1コインあたり1グラムの金が裏付け資産となる。ICOでは、1244万トークンを発行し、5億ドル(500億円)を調達する計画。イスラム法に完全遵守する初の仮想通貨として注目を集めている。
このように投資・仮想通貨投資への関心が高まり続けているという背景がイスラム圏にはあります。
そんな、仮想通貨に対して超保守的な中東の国家オマーンが、ブロックチェーン技術を使ったリップルの決済システムを採用するのは、非常に驚くべきニュースであることがわかりますね。またこの動きにより中東国家は、投機としてのブロックチェーンや仮想通貨には否定的かもしれませんが、国際決済を安価で迅速に行えるリップル社のシステムとなると話は別となり、今後続々と採用される可能性が出てきています。
また、その動きを裏付けるように、2018年2月には、アブダビに本拠をおくUAEエクスチェンジという中東最大級の国際送金会社がリップルと提携しています。このような大手が参加したということは、後はドミノ倒しのように、また芋づる式のように参加企業が増えることが予測されます。
まとめ
世界各国でリップル社のシステムの採用が進む中、仮想通貨においては少し遅れをとっている中東でも徐々にリップル社のシステムが浸透して来ました。
先日のUAEエクスチェンジに続き、今回はオマーンのBankDhofarです。
中東は、投機的な仮想通貨には否定的な国家が多いのでリップル以外の通貨にとっては良い市場にはならないかもしれませんが、リップル社は迅速な国際決済システムという圧倒的に有利なコンテンツを持っているので、今後の中東での躍進にも期待できます。
これからは、「リップル社のシステムを採用」ではなく「実用」のニュースが連発されることが予想されるので、本当に楽しみですね。
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