2月7日にニューヨークで開催されたYahooファイナンシャルサミットで、リップルのCEOブラッド・ガーリングハウス氏がリップルや仮想通貨の未来について語りました。
何を隠そうブラッド氏は以前はYahoo!に6年間勤務をし、コミュニケーション・コミュニティー担当上級副社長としてYahoo! Mailなどを担当していた元幹部。今はリップル社のCEOですが、Yahoo!は古巣なのです。前の職場の同僚が耳を傾ける中、リップルと中国の4位の決済企業連連との契約や、リップルの優位性、ビットコインとの比較、仮想通貨の未来について持論を展開しました。
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リップルならリアルタイム、ポンドなら飛行機
Yahooファイナンシャルサミットで、ブラッド氏は、リップルのxCurrentを使うと、リアルタイムで国際間取引が決済できると解説しました。
「ポンドを使って、ニューヨークからロンドンに送金する一番早い方法は、現金を持ってニューヨークの近くの空港にいくことだ」というアメリカンジョークを交えながらリップルの優位性を説明。
先日ニュースとなった連連がリップルネットに参加する理由はこういった問題に頭を悩ませていたためです。リップルの仕組みがその問題を解決します。
仮想通貨業界全体では、「Yahooのイベントや各種規制についての議会などが開かれることが、仮想通貨市場が成熟している兆候だ」としています。
ビットコインでホットコーヒーを買ったら決済が完了する頃にはアイスコーヒーになっている
ブラッド氏はビットコインについて「死んでいる」とも「世界の決済問題を解決している」とも言わないものの、ビットコインの決済の遅さについてこんなジョークを言いました。
「リップルはビットコインよりも1000倍早く、安く決済できます。あなたはビットコインでコーヒーを買おうと思いますか?多分、決済が完了するまでに数時間かかって、コーヒーは冷たくなってしまうでしょうね」
この話、大げさなジョークではなく事実なので仮想通貨界隈では度々問題になっています。
仮想通貨はまだ成長期。他のブロックチェーンはライバルではない
ブラッド氏は、仮想通貨業界全体を「成長期」と位置付けて、メディアを含めて「成熟が必要」と話しました。
また、「他のブロックチェーンはライバルではない」と話しています。「YahooとAmazonは競合していない」とも言っています。確かに、YahooもAmazonもインターネットが主戦場ですが、サービス自体は競合していません。仮想通貨業界全体も同じで、様々な使い方によって使い分けるようになるとのことです。
いずれにしてもブラッド氏は仮想通貨に明るい未来がまっているとの見方を示しました。
ブラッドガーリングハウス氏とは?略歴や資産額
リップラーにとってブラッド氏は超有名人であり、超重要人物。知っていて当たり前の人です。しかし、まだ知らない人も多いと思いますのでリップルの現CEOのブラッド・ガーリングハウス氏とは何者なのかを調べてみました。
彼は、アメリカのYahooに6年間勤務して「上級副社長」の役職を得ていた重役です。その時に、内部告発文書「ピーナツバターマニュフェスト」を書いたことで有名になりました。「Yahoo!は経営資源をパンに塗ったピーナツバターのように薄く広げている」と指摘。
その後Yahooを辞職して、シルバーレイクパートナーズでも重役を務めています。そして、リップル社のCEOに抜擢されました。
アメリカでは、転職はネガティブイメージではなく、ステップアップのための必要な手段と位置付けられています。
彼がYahooに在籍したのはたった6年。
日本で言えば「ようやく戦力になった若手社員」という立ち位置でしょうか。その時すでに重役を務めていたことから、優れた能力を発揮していたことは旗から見ていても明らか。そんな敏腕ビジネスマンのブラッドガーリングハウスの総資産は95億ドルと推定されており、フォーブスの長者ランキングでも54位になると想定されています。
まとめ
リップルのCEOブラッド氏は、リップルが決済のスピードと価格でビットコインよりも優位に立っていること、他の仮想通貨たちがライバルではないこと、そして各種規制などが審議されることは「業界が成熟しつつあること」の証だと話しました。
リップルの決済能力は、他の仮想通貨や法定通貨と比べ物にならないほど優れているので、今後の展開が楽しみですね。
リップルの価格の上昇とともに、リップルでより便利になる世の中を早く見てみたいものです。
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