Facebookが仮想通貨とICOの広告を禁止。仮想通貨業界に規制続々

コインチェック事件以降、日本でも何かと風当たりが強い仮想通貨ですが、今回さらなる規制が発表されました。

それがFacebookによる「仮想通貨とICO広告の禁止」というニュースです。

これまで、仮想通貨は一部の早耳な個人にじわじわと普及していましたが、これからは投資とは無縁の層にも広がっていく段階になり、各業界からの規制や新ルールなどが発表されていくことが想定されます。

Facebookによる仮想通貨とICO広告の禁止の詳細と理由とは

2018年1月30日にFacebookが、新しい広告ポリシーを発表しました。

引用：Facebook｜29. Prohibited Financial Products and Services

要約すると「ICOやバイナリーオプション、仮想通貨などは、人々に誤解を与えたり欺くような宣伝を伴うことが多いため、Facebookに掲載するにはふさわしくない」というもの。

そして、次のような具体例を挙げています

• 「バイナリーオプションを今すぐ始めてリスクフリーのトレードボーナス10ポイントをうけとろう！」
• 「世界中の誰にでもすぐに送金できる、私たちのノーリスク仮想通貨について知りたかったらここをクリックしてね」
• 「新しいICOだよ！今なら、15％オフでトークンを買えるよ」
• 「年金でビットコインを買おう！」

仮想通貨を名指しで、禁止したというよりもそれまでも蔓延していたバイナリーオプションやICOなどの怪しさが漂う広告や、リスクゼロなどの事実とは異なる表記をしている広告を禁止するものです。

Facebookの発表では、多くの仮想通貨やICO、バイナリーオプションが不誠実に運営されているとしています。確かに、Facebookには多くの詐欺まがいの広告が増えていましたので、それらを一層するいいチャンスだったのではないでしょうか。

Facebookの仮想通貨等の広告禁止に伴う市場への影響

Facebookの発表により、仮想通貨価格は一時値を下げたものの、リバウンドし、2/1現在は各通貨とも前日比プラスで推移しています。

引用：https://www.tradingview.com/x/7hmyZrlG

Facebookの株価も、ポリシーの発表後は急激に下落しましたが、強烈なリバウンドを見せています。

引用：https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/chart/FB?ct=b

仮想通貨やICOの広告をFacebookが禁止したことは、ほとんど市場には影響がなかったようです。

その他のSNSの規制の動き〜インスタは規制、LINEは参入〜

SNS界の重鎮、Facebookが仮想通貨等の広告を禁止したのちに、急成長中のインスタグラムもICOや仮想通貨の広告を禁止することを発表。

しかし、それに逆行するかのようにLINEは自ら仮想通貨事業へ乗り出すことを発表しています。報道によると、アプリの中で仮想通貨と現金を交換するサービスや、取引所の運営をスタートするとのことです。LINEが、仮想通貨を取り扱うための金融庁による審査を受ける手続きを進めていて、取引所の登録が済み次第、サービス開始予定としています。

LINEが仮想通貨に参入するとなると、新規参加者のハードルが急激に下がるため、取引が活性化することが見込まれます。

LINEが販売する通貨や、取引所で取り扱われる通貨に、サプライズがあった場合は、該当アルトコインの急上昇が想定できますので、LINEの動きは注意深く見守る必要がありますね。

まとめ

仮想通貨はこの1年で急激な成長と広まりを見せたため、規制の動きが多く感じますが、新しいインフラが誕生した草創期には、避けては通れない通過儀礼です。

また、Facebookやインスタグラムなどの規制ニュースとは逆行して、大手通信アプリLINEが仮想通貨取引に参入しますので、今後は取引や投資家の増加が見込まれます。特に今後LINE取引所に上場する仮想通貨は価格の上昇が見込まれますので、LINEについては特にチェックするべきですね。