ビットコインの送金スピードや手数料問題を解決すると思われていたライトニングネットワークが、実はハッキングのリスクが高いことが指摘されています。
ライトニングネットワークを利用するためには、ビットコインをオンライン上に接続しなければならず、ホットウォレットに保管することになる…と界隈でハッキングリスクについての話が出ています。
ホットウォレットといえば、コインチェックのNEM盗難事件。いくらスピードが速くなって手数料が安くなってもハッキングで盗まれてしまっては本末転倒。
今回の記事では、ライトニングネットワークのリスクについて確認してしていきたいと思います。
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そもそもビットコインの問題点とライトニングネットワークとは
ビットコインといえば、「送金スピードが遅い。送金手数料が高い」が今や常識となりつつあります。
上の記事を見れば分かる通り、送金が早くて手数料も安いと言われていたビットコインは何処へやら。
実際には、海外送金という面ではいまでも非常に優れていますが、日常的な決済には不向きです。私も買い物をすべく何度かビットコインを送金していますが、到着までに1時間ほどかかることもある上に1000円強の手数料がかかります。これでは、通貨として普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。
これらの問題を解決すると言われていたのがライトニングネットワーク。
ライトニングネットワークは、オンライン上に「ハブ」を作ってハブに接続する場合はブロックチェーン技術なしで(オフチェーン)で取引することができる仕組みです。ブロックチェーンへの電子署名などが必要ないので、取引スピードはほんの数秒で済む、というメカニズムです。
このライトニングネットワークを利用すれば手数料は100円単位、スピードも一瞬なので「ビットコインの問題を一気に解決できる」と大きな期待を寄せられていました。まさにビットコインの救世主として扱われていたのがLNです。
ただ、ここにきてLNの別の問題が話題に上がってきています。
ライトニングネットワークはホットウォレット
ライトニングネットワークは、通常のビットコインのブロックチェーンのように個別に電子署名するのではなく、ハブに接続して、ハブ内ではブロックチェーンの電子署名が不要なオフチェーン状態にします。
オフチェーン状態なので取引スピードは早いのですが、ハブはオンラインに接続しているホットウォレットです。
これは、ビットコインのセキュリティ面での強固さを台無しにする行為です。
ライトニングネットワークは常にオンラインでなければコインを受け取れない。
ビットコインの一番大事なセキュリティのコンセプトを破壊してる。スケーリング解決策としては完全に失敗だろう。コールドウォレットが使えないので多くの事業者も安全に利用する事が難しくなる。 https://t.co/xn7DyrIwXM— Pluton (@23pluton) 2018年2月19日
こちらの動画でも、実際にライトニングネットワークを使って送金していますが、「ハブ」が狙われる可能性があると指摘しています。
ホットウォレットの危険性は、コインチェックのNEM事件で、みなさん骨身にしみてわかっていると思います。
コインチェック事件は、コインチェックの杜撰な管理が原因でしたが、自らの手でわざわざ大切な資産をホットウォレットに入れておくのは非常に危険な行為ですよね。
しかも、ライトニングネットワークのハブが危険という指摘は国内のみならず海外でも何度も取りざたされています。ということは、ハッカーもピンポイントで狙う可能性が高いということです。
ハブは中央主権型になりがち=ビットコインの理念に反する
ライトニングネットワークは、ハブにビットコインをプールすることでオフチェーンでの高速取引を可能にしています。
ということは、ハブに大量のビットコインをプールできる資産力のある人間がハブを中央集権的に管理できるようになります。これでは管理者がいないことがメリットだったビットコインが、既存の法定通貨と変わらない状態になると危惧する声もあります。
そもそもLNの仕組みでは、データの完全性が保証されにくいです。
NW技術者目線なら結構すぐわかることなんですが・・・
あと、HUB(Exchange)を作ると中央集権型にならざるを得ないです。(国際間プロバイダーがそうであるように)— ますたーあじあ (@digitlasset_xrp) 2018年2月17日
まとめ
これまで、ライトニングネットワークはビットコインの諸問題を解決する救世主と見られていましたが、ここにきてセキュリティ面の弱点が次々と指摘されています。
特にハブのホットウォレット問題は、見過ごすことはできません。
実際のところライトニングネットワークはまだ開発段階で、完璧な状態ではないので評価はできませんが、すでにライトニングネットワークでのビットコイン消失が報告されています。
一件はバグ、もう一件は送金先のチャンネルがオンラインになかったことが原因ですが、「使い方によって消失の可能性がある」段階では、実用できません。ビットコインを始め各仮想通貨の未来のためにも、ライトニングネットワークの完全版の開発が待ち望まれます。
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